「かいじ」のこと | 「猫やとらじ」の十猫十色

「猫やとらじ」の十猫十色

山梨県甲斐市 竜王駅から徒歩12分 猫雑貨のお店
イベントを企画したり、猫も作ったり
社長「とらじ」をはじめとする5匹の猫と店主のおはなし


どうしても、書き留めておきたいことがありました

最近・・・・
あ~そうなんだ!そっか~!そうなんだよ~!
って、納得することがありました

私の元には、「かいじ」という猫がいます

彼がどうして、私の元に来たのか・・・
2011年5月に書かれているブログをご覧ください
⇒ 2011年5月18日
⇒ 2011年5月18日(その2)

虐待にあっていただろう・・・ということ
心臓にちょっと問題を抱えている・・・ということ

ブログにも書いていましたが
これが「縁」だと思い
どんな子であろうと、受け入れるつもりでいました

キャリーに入ってやってきた「かいじ」
(まだ、マルちゃんという名前でしたが・・・笑)
1歳にしては、痩せ過ぎていました
体中虐待の跡が見えました

牛柄山羊声・・・
山羊声が炸裂していました

本音を言うと、一瞬たじろぎました

でも、受け入れる!!
私の気持ちは、変わらない!!
そう思って、初めて「かいじ」を抱きました

ほそっこいその体を、抱きかかえ
私の心臓に彼の耳を押さえつけ
「今日から、うちの子だよ・・・・おかさんだからね」
そんな言葉を、言ったような気がします

「マルちゃん、地獄から天国をみたね」って・・・・


その後、「かいじ」は
私のストーカーになりました
私のことが大好きになりました
他の誰にも慣れず、私だけを見ていました

あれから、もうじき3年が経とうとしています
いろんな事が落ち着き
「かいじ」も、私にだけでなく
他の猫たちと一緒に過ごすことも多くなりました

でも、時々
山羊声が炸裂するときがあります
それは、まるで私を呼んでいるかのような・・・・
「かいくん!!!!」
そう呼ぶと、一瞬は鳴きやみますが
また、始まります


ある日、山羊声炸裂のそんな「かいじ」を

ぎゅっと抱きしめました
「かいくん。。。かいくん。。。か~いくん!」
そう言いながら、ぎゅっと!ぎゅっと!抱きしめました

じっと抱かれながら、目を閉じ
のどをゴロゴロと鳴らし始めました

はっ!と、しました


あの時、私に抱かれた「かいじ」は
本当に、地獄から天国をみたのかもしれません

虐待にあっても、人間嫌いじゃない・・・ずっと、そう思っていました
でも、そうではなく
「わたし」という人間を信じたのかもしれないと
3年たった今、思いました

どうしても怖い人間、慣れない人間も、やっぱりいて
でも、私がいれば、大丈夫だったんだ
3年たった今、気が付きました

体中傷跡を作りながら
人間嫌いにならないなんて・・・・そんなこと・・・
でも、あの時、ぎゅっと抱いたとき
「かいじ」は、「わたし」を信じ、安らぎを得たんだと


そりゃ~人間の子育てとは、違うかもしれないけど
言葉を持たない毛皮の子供たちの気持ちを汲むことは
どこか、それに似ているところもないだろうか
・・・・と、思ったりしたけど
バカにされるかな・・・・・(笑)

たかが猫だろ?!
そう言う人もいるかもしれません
何をそんなに、大げさに考えているんだ?!と
言う人もいるでしょう

いいんです
わかる人だけにわかればいいんです


昔のブログを読み返してしまいました
(Yahooブログだった頃)
「かいじ」がやってきた2日前に「れん」も、縁あってやってきました
いろいろありました・・・・
読み返しながら、ちょっと泣けたりしました


「れん」と「かいじ」
よく、私の元に来てくれたね!