片麻痺になって

今のままではマズい、と

考えたのが

発症から、5年目6年目辺りだったと

思います。

 

片麻痺のリハビリに於いて

圧倒的に説明が足りていない事が

一つ有って

それは

 

関節を伸ばす事

 

リハビリで

更なる改善を目指すならば

この事は必須なのですが

この事に触れた本や記事等は

皆無に等しい。

 

肩の違和感がずっと残っていた時

気付いた事が有って

それは腕が真っ直ぐに上に

伸ばせていない事。

 

この時に

左右の腕を比べた時

健側の二の腕部分は

上に伸ばした時に

楽々耳にくっ付けることが出来た。

 

でも麻痺側の腕は

力を込めても二の腕部分は

くっ付いてくれませんでした。

 

これをどうすれば出来るようになるのか。

 

それが鉄棒でした。

鉄棒に掴まって

ぶら下がる体で

体重を掛けてぶら下がる。

 

でも実行出来た時は

足は着いたままだったかな。

その時の腕力では

ぶら下がれなかった。

 

ですから、ぶらさがった体でした。

鉄棒に掴まって

しゃがんで腕と肩を伸ばす。

初めてぶら下がった体をした、田舎の鉄棒。

 

このぶら下がった体が

肩の違和感の解消に繋がって行きました。

 

ぶら下がった直後から

麻痺側の肩が少しだけ楽になりましたから。

 

効果は覿面でした。

 

発症から三年目の出来事です。

 

それ以来

関節を伸ばし緩める事が

片麻痺の改善に繋がる事を

実感して今まで来ています。

 

では何故この事を

足の改善に繋げられなかったのか。

 

理由は簡単。

足の関節を伸ばす手段を

見つけられませんでした。

 

以来ずっと

誰か左右のそれぞれの足首に

縄を括りつけて

逆さ吊りにしてくれないかなぁ。

バンジージャンプみたいに。

 

これをどれだけ望んだ事でしょうか。

 

実は今でもそれを望んでいます。

自分を逆さ吊りにして欲しいんです。

 

足の関節部分を

伸ばしたい。

足から腰にかけての関節を

緩めたい。

 

そうしたらもっと短期間で

歩行は改善されるのではないか。

 

ただしこの事案は

痙縮・拘縮を起こしている片麻痺に

限る事を承知しておいて下さい。

 

関節ユルユルの人には

関係の無い話しですので。

 

コチコチに固まった

関節部分の改善を

目指す人間の話しです。

 

股関節の可動範囲を広げる

一つの方法が見つかって

股関節部分の動きに

改善が見られるようになって

今の状態に持ち込めてはいますが

それでもまだ

逆さ吊り願望は有ります。

 

もしかしたら

更なる改善を

短期間で出来るのではないか、と。

 

10年目に入った今でも

もっと改善したいという

欲は有るんです。

 

目標は元気な頃の動きですから。