フジテレビで

週刊フジテレビ批評 特別版

旧ジャニーズ事務所の性加害問題と

“メディアの沈黙”

という25分番組が放映されました。

 

TVerで

現在公開もされていますので

見るのも一興と思います。

 

簡単に言えば

フジテレビによる

この問題の

訂正記事ならぬ訂正番組みたいなものです。

 

訂正番組なので

隙間にちょこっと挟まれた番組。

だから25分だと

自分は理解しています。

 

この番組を見ていて

おそらくフジテレビは

第二、第三のジャニーズ事務所のような

人気タレントを多く抱える

巨大事務所が出て来たのなら

きっとまた忖度するだろうなって

そう思えてしまった。

 

こういう番組と言うのは

自社の恥部をどれだけ晒せるかに

全ては掛かって来る。

 

見ている側が知りたい事を

どれだけ顕わに出来るか、です。

 

今回の問題は

報道が独立した状態だったのなら

テレビ局が反省する必要は

殆ど有りませんでした。

 

当時ニュースとして報道する必要性は

殆ど感じていなかった。

芸能ゴシップニュースの一つだと思っていた。

 

このスタンスで押し切れた問題です。

間違い無く当時は、この感覚でした。

時代背景がそうでした。

 

大手出版社には

昔からこの一線を画す感覚が有って

自分が顔を出していた出版社は

芸能と報道では

きちんと一線が引かれていました。

 

だから芸能人が押し掛けて来ても

その人が報道の部局へ行こうとするのを

違う部局の人が

押し止めていたりした。

 

意外でしょ。

実際自分はその場にいましたので。

入り口の前で体を張って止めてました。

芸能人R氏の記事の時の話しです。

 

その後どうなったかは

自分は出掛ける時だったので

詳しくは知りませんが・・・。

 

今回のフジテレビの番組を

茶番と感じたのは

本当に気になった部分の真相を

はっきりと言わなかった事。

 

その一点です。

 

フジテレビは

アンケートを実施していました。

その内容で公開されたのは

重箱の片隅。

ほんの僅かの部分です。

 

だってアンケート対象者は

77人。

 

もの凄く少ない。

 

でもそれでも

気になる部分は有ったのですが

そのほんの僅かの部分を

掘り下げようとはしなかった。

 

アンケートの記事の一つですから

取れたらそれでオシマイ。

 

それ以上の深掘りはしません。

それが訂正番組。

アラを出したくは無い。

 

知りたかったのは

いち早く

旧ジャニーズ事務所の所属タレントの

逮捕情報を掴んで

報道の準備をしていたのに

結果は他局よりも遅くに

報道する事になった事。

 

報道と編成との協議と調整が

行なわれた結果

他局よりも遅くなってしまった。

 

これです。

 

報道と編成との協議と調整!

 

興味が有りませんか?

一体どういう話し合いが成されていたのか。

同番組のスクリーンショットより

同番組のスクリーンショットより

同番組のスクリーンショットより

 

穿った見方をするなら

 

話し合いの結果

ドラマのフジテレビが

このニュースを最初に報道する事は

マズいからって

他社の報道を待って

しぶしぶ報道した事にしようって

そういう結論になったのかも知れない。

 

そういう受け止め方も出来るんです。

 

報道と編成との協議と調整。

 

実際に行われた

その協議と調整の中身が

判らなければ

実は反省も後悔もこれからの未来も

何も有りません。

 

もしフジテレビが

この件に関して本気を見せるのであれば

報道と編成との協議と調整で

何がどう話し合われたのか

それを公開して下さい。

 

きっとフジテレビ内部では

この話し合いの内容は

共有されている事でしょう。

 

その上での

この番組だった筈です。

 

公開出来ない内容だった筈です。

 

誰かが何処かで

反対した結果なのですから。

 

自分がこの番組を

茶番と感じるのは

それが有るからです。

 

報道と編成との協議と調整

 

真相はどうだったのでしょうか?

 

反省する気が有るのなら

77人分のアンケートを

全て公開して下さい。

 

視聴者の判断基準は

番組で公開する反省内容に

どれだけ恥部が含まれているか、なんです。


ズブズブ、なあなあの関係から、忖度は生まれます。

報道が独立さえすれば、何の問題も有りません。