片麻痺とは何か。

 

この問いに関する

答えは

あちこちに有ります、が

専門用語が多くて

とても理解出来るモノでは

有りません。

 

ですから

体験側が感じて知っている

片麻痺に付いて

どういう状況なのか

少し触れておきます。

 

片麻痺の体というのは

主に三つの症状で

形作られます。

 

実はこれが

一番重要な点なのに

だれも明言していない。

でもこれが理解出来ると

全てが氷解する人も

きっと多い筈。

 

一つはゆるゆる。

筋力が無くなって

だらんとした状態。

 

一つは攣り上がり。

体の一部が収縮して

縮こまった状態。

 

一つはカチカチ。

体の一部が硬直して

固まった状態。

 

これ以外にも

痺れとか

痛覚異常とか

言語障害、記憶障害も

有りますが

体の動きに関しては

上記の三つが主に上げられます。

 

回復して行って

気付いた事ですが

この事を判り易く

解説している記述を

自分は見た事が有りません。

 

だからリハビリを

どうしていいのか

判らなくなってしまうし

どういうリハビリすれば

良いのかも

思い付かなかったりする。

 

脳梗塞による

内反尖足に付いて

説明すると

じつは麻痺側の足で

この三つが同居しています。

 

足の外側のゆるゆる。

足の内側の攣り上がり。

そして関節部の硬直。

 

ですから足の外側が

大きく下がっている状態は

この三つによって

もたらされています。

 

外側がゆるゆるで

外下がりになっているだけでは

無いんです。

内側が攣り上がっているだけでも

有りません。

 

これがゆるゆるだけでしたら

それ程大きな変化は

見られません。

内側が攣り上がっているから

上がっている部分と

下がっている部分が

組み合わさって

その変化が大きく出ている。

 

これが

片麻痺の内反尖足です。

 

ですから必要なのは

外側の筋力を鍛えてアップさせ

内側の筋を緩ませ伸ばす。

 

内側が緩んで来たら

そこから更に

内側の筋力を付けて行く。

 

それと合わせて

関節部の柔軟化に取り組み

それが出来たら

筋力のアップを目指し・・・

 

もの凄くメンドクサイ

手順を踏まなくては

普通の足に戻す事は

実は出来ません。

 

そして

これらの複合事象は

片麻痺の体の

手とか腕とか足先とか

どの部分でも

同じ事が起こっていると

言えます。

 

同居して症状を作っている。

複数の症状が

組み合わさっている部位は

普通にいくつも有ります。

 

これが片麻痺のカラダです。

 

ですから回復には

手順の構築が

必要になります。

 

筋力を付ける部分

筋を伸ばし緩める部分

硬直を改善させる部分

 

これらをどう捉え

リハビリを構築し

実行して行くか。

 

その構築は

他人には難しい事です。

他の人に

どんなに説明しても

自分の症状は

先ず理解して貰えないし

リハビリ方法を考え

構築する事は

実は

自分にしか出来ない事。

 

一つ一つを考えてみる。

 

片麻痺の自分の症状を

体感して実感しているのは

自分だけなんです。

 

ですから

メソッドを構築する為には

自分の今を見極める所から

始めなければ成りません。