2度目の脳梗塞から

7年目に突入。

 

ここで一度

リハビリのメソッドを

簡単にですが

纏めておきたいと

思います。

 

今回は足編。

 

2度目の発症当時

足の

ブルンストローム・ステージも

Ⅲ判定。

 

でも

足のリハビリは

思った程順調には

行きませんでした。

 

最初にする事は

みんな同じだと思います。

 

起き上がる→胡坐を組む(横座り)→

正座をする→ベッドの横に座る→

ベッドから車椅子に移動→

ベッド脇に立つ→歩行練習

 

順序は多少前後すると

思いますが

とにかく一人で立つ、まで

持ち込まなければ成りません。

 

ベッドは

高さが有りますので

立ち上がるには

非常に便利です。

 

捕まる所が有れば

健側の足だけでも

片手しか使えなくても

絶対に立てるはず。

 

先ず、健側の足を主軸にして

立つ事を実行せねばなりません。

 

ここから先は杖ワーク。

四点杖→一点杖。

人によっては松葉杖?

 

使えるものは手段を選ばず

使って行きます。

 

私の場合

短下肢装具が出来てから

短下肢装具が

歩行のメイン。

杖はサブです。

 

短下肢装具、青木壱号の

使用期間は延べ丸二年。

短下肢装具『青木壱号』

 

サポーターの使用期間は

短下肢装具との

重複期間も含めて

やはり二年位。

 

短下肢装具とサポーターの

使用期間は

それでも短い方だと思います。

ミューラー『アンクルブレイス』

 

発症から四年目に入ってから

生足のみでの歩行を

強行しました。

 

丸三年

装具とサポーターを

使い続けたのは

内反尖足が酷かった為で

今でもその傾向は

残っています。

つい最近まで

足が真っ直ぐに出せる事も

無かった。

 

グギッて行きそうになった

日々は

何年に渡っていたでしょうか。

丸四年以上は

その傾向は残っていました。

 

でも

内反尖足の改善の仕方って

何処にも書いて有りません。

 

これが

回復が遠回りになった

要因でも有ります。

 

リハビリのメインは

ただひたすら歩く。

歩いた歩数分だけ

内反尖足は

回復に向かいました。

 

歩行に関しては

短下肢装具が有れば

最初はゆっくりと、ですが

杖無しで歩けますし

歩数は

リハビリの一回に

相当しますので

効果はもちろん有ります。

 

ただ

注意して欲しいのは

足は腕と違って

独立していません。

必ず健側の足のサポートが

付いてくる。

 

この事が実は

回復を遅らせる。

 

足を開く時

両足で開いている様に

見えても

開いているのは

実は健側の足がメインで

麻痺側の足は

ほとんど開いていない。

 

でもその事に

多くの人は

気が付いていません。

 

歩行も

健側の足がサポートして

実は歩けている。

 

でも

その事にも気付いていない。

 

片麻痺側が

回復している様に

見えても

それは健側の足が

頑張っているだけ、という

ケースがざらです。

 

生足で歩くようになってからの

回復が

実は一番厳しかった。

 

何をやっても

回復に繋がって

行きませんでした。

 

ここではっきりと

誤解を招く事を承知で

断言するならば

内反尖足を回復させるのに

一番の早道は

 

股関節と腰のストレッチ。

 

これを発症から

最速で

実行し続ける事。

今の私は、こう判断しています。

 

この部分のストレッチをすると

逆に歩けなくなる

怖さが有ります。

 

立てなくなる可能性も

有る。

 

内反尖足の場合

関節が固まっていますが

この固まっている方が

実は歩行には都合がいい。

 

棒みたいな足を

振り回して歩けるから。

筋肉も使わないので

案外体力も持つ。

 

そんな不思議な現象が

起こります。

 

でも

時間の経過と共に

関節は更に固まって行く。

想い描いた

回復は遠退きます。

 

私も遠回り組です。

その事に気付いたのは

発症から五年目。

片麻痺側の足が

思った程回復していない事を

再認識した時。

 

関節が固まっているから

筋力を上げたくても

そこの筋肉の可動域まで

関節が動いていない。

 

こんな事ばっかりです。

 

股関節のストレッチを

遅ればせながら

始めて

その一年後にようやく

効果が出始めました。

 

同時に

腰回りも動き始めた。

内反尖足も更に回復。

逆に

体力は一気に

だだ減りです。

 

動かなかった筋肉

細っていた部分が

少しずつ

丸みを帯びて行きます。

その分、体力を奪う。

 

股関節が柔軟性を帯びて

下っ腹(膀胱付近)の筋肉が

激痛を起こした事が

何度有った事か。

結石並みの激痛ですので

何度救急車を

呼びたくなった事か(笑)。

 

腰と股関節のストレッチは

絶大な効果が有りますが

幾度も激痛に襲われました。

 

そしてそれは

今でも時折り有ります。

 

それでも

歩行に変化が出て

更なる回復の希望が

現実のものに

成りつつあります。

 

足の回復には

外出歩行は重要ですが

そこにはテーマが必要です。

 

足を引き摺らない。

膝を高く上げる。

歩幅を開く。

早歩きをする。

真っ直ぐ歩く。

踵から足を付ける。

 

これは最初の方の

歩行訓練。

序の口です。

 

ここから更に

細かなテーマを

付けなくてはならない。

 

例えば、内股、外股歩行。

お尻フリフリの、交差歩行(モデル歩行)。

後ろ歩き、横歩き。

線上歩行。

斜面歩行、斜面横縦断。

でこぼこ面の歩行。

 

階段では

階段の段差を利用した

筋力の強化。

 

書き出したら

キリが有りません。

でも

実行して来た事です。

 

足がまだ

グギッてなりそうな頃から

色々試していました。

 

コーナーの回り方。

Uターンの仕方。

左回り、右回り。

 

スピードは

ファストからスローへ。

動きは

大きくから一寸へ。

 

細かな動作が

片麻痺の足でも

少しだけ

出来る様になって

ようやく

望んでいた歩行が

近付いて来た。

 

健側の足を

動かさず

片麻痺側の足だけを

動かす事を

先ず考えて下さい。

 

そうすると

健側の足が

どれだけ頑張っていたのか

判ります。

 

麻痺側の足を

単独で頑張らせましょう。

それが

五年目以降の

私のリハビリの

テーマでしたし

それが

改善が進んだ

理由の一端です。