一応漫画家なので、
漫画を描くのに使っている物についてお話します。
今は主流になっている「デジタル」で漫画を描いています。
と言っても、昔ながらの紙とペンで漫画を描いていて
デジタルに移行したわけではありません。
漫画を描きだした当初はペン入れに失敗しまくったり、
自分の手で乾いて無い線を触ってしまったりと散々だったので、
アナログでペン入れ⇒スキャン⇒デジタルで仕上げ
と言う手法を使っていました。
※カラーイラストも同じく
しかし、途中から線画もデジタルで描けるように練習しました。
板のペンタブレット(手元を見ずに画面見ながら線を描く)
を使用していたので
最初は線を引くのもうまくいかなかったですね💦
当時は高くてなかなか手が出なかった液タブも、
今は安いタブレットやスマホで絵が描ける時代なので、
すごいなぁ…と思う次第。
何度も練習してすべてデジタルで作業できるように。
デジタルになれると反転、戻る、レイヤーなど、
便利機能ありすぎてアナログには戻れない…
今は液タブとクリスタで漫画もイラストも描いてます。
という事で現在の私の使っている道具を紹介します。
▼▽ 使用ソフト ▽▼
CLIP STUDIO PAINT(通称クリスタ)を使っています。
買い切りしかなかった時にEXを購入したのですが、
推しに課金+アプデの恩恵+優待素材
と言う気持ちで、サブスク登録して使っています。
アプデが痒い所に手が届く神内容なので、
少しでも開発費の糧になればと…
セルシスさん、
買い切りのみの時(一個前のソフト:コミスタ時代も)は
かなり運営苦しかったのに、
無償でアプデし続けてくださったそうなので…。
趣味で絵や漫画描くだけならPROでも十分な機能がありますが、
本格的な漫画を描きたい(同人誌含む)方は、
作品管理や3Dなどフルに機能が使えるEXを選択した方が
絶対後々後悔しません。
コミスタ時代のEXとPROの違いは
3Dが使えるかくらいの違いだったのに、
クリスタは昨日の差が顕著です。
PROを使っている子に説明した時に
「そんな機能ない…」と言われて驚いたことが💦
このような感じで1作品を1つのデータにまとめて管理できます。
一括書き出しやストーリーエディタ(台詞管理)も使えて
めちゃくちゃ便利!
作品管理画面は「原稿マンション」と呼ぶ人も多いです。
毎回この真っ白なマンションを前にすると
現実逃避したくなります。
寝ている間に小さいおじさんが作業してくれないかな…
PROだと管理も書き出しも1枚1枚なのでヒジョ~に面倒くさい。
ページ数が多い漫画を描くと余計に。
EXだと落描きなども
一つのデータで管理するとスッキリします。
1ページずつサイズもカラーモードも変更可能なので、
色んなタイプのデータを一括管理することもできます。
逆に漫画の様に全ページ同じ設定の場合も、
一括設定変更もできます。
直近のアプデでは、
フォントを円形に打ち込めるようになりました。
\ Ver.3.0 新機能紹介 /
— CLIP STUDIO PAINT(クリスタ) (@clip_celsys) March 18, 2024
テキストを円形に配置できるようになりました。グッズやロゴのデザインなどに活用できます💪
Ver.2.1からVer.3.0までの主な追加機能は、こちらの動画をご覧ください。https://t.co/DdppLDNFmh pic.twitter.com/TMPFeouss6
その前に「整列」設定が追加されて神!!!!
ずっと欲しかった機能!!!!
3Dでも色々便利機能が追加されているので、
セルシス様様です!!!!!!!
クリスタは、実際にアニメ制作会社が使っている
プロ仕様のアニメ制作もできるので、
めちゃくちゃ優秀です。
一生クリスタと添い遂げます!!!!!
▼▽ 使用機材 ▽▼
値段は高いのですが安心信頼のWacomの液タブ
Wacom Cintiq 22を使っています。
解像度の高いPROと迷ったのですが、
値段が倍以上違うのでランニングコストを考えて
ワングレード下の物にしました。
解像度や表示されるカラーの領域が違うらしいですが、
私はこのスペックで今のところ不便を感じていません。
アシスタントを始めた時はかなり昔に買った13HDを使用していたんですが、
商業投稿サイズの見開きデータを表示するのに画面が小さかったので、
大きいサイズの液タブに買い替えました。
PRO気になりますが…
上のグレードの物を使うと下げた場合、
不便さが際立ってしまうので
最初はしたのグレードの物から使った方が無難かな…
※板タブの時に経験済み
今はWacom Oneと言う安価な物もありますので、
液タブデビューされる方はこちらからのが良いかなと思います。
安価と言っても諭吉3人は超えるのですが💦
今は中華液タブと呼ばれている、
海外製の液タブもかなり安く手に入りますので、
色々な意見を聞いてご自身の予算と合わせて選ぶといいかと。
私は国内産のが安心&板タブでお世話になってた
と言う理由でWacom一択でしたが。
Wacomと中華液タブはどちらも良し悪しがあって、
どっちが良いかも人それぞれな部分があるので、
ご自身で調べて検討してくださいね。
あと今はiPadで描かれている方が増えてきていますね。
プロの方もiPadで描いている方もみえます。
後はスマホでもお絵かきソフトを使用できることもあり、
指で描いている強者もいます。
指で描くのは…
という方ご安心ください(?)
今はスマホ用の板タブもあります!!
見つけた時びっくりした!
こんな時代が……
デジタルで絵を描いてみたいという方は、
今持っている物を活かす形で安価に初めて見るのもいいかと思います。
無料で使えるお絵かきソフトも沢山ありますので…!
▼▽ 消耗品 ▽▼
液タブを今の物に変えた時、
ペンも自動的にPropen2に変わったのですが、
これが厄介…
芯が溶ける溶ける
こんなにすぐになくなるの!?と驚きました。
純正の替え芯、地味に高いんですよね…
これをずっとかと…頭を抱えたんですが、
Amazonに「純正よりは硬かった」
と言うレビューの替え芯を発見!
試しに使ってみると確かに減りが遅い!!
しかもコスパが良い!!!!
純正じゃないのでちょっと怖かったんですが、
全く問題なく使えているので、
今は愛用しています。
ステンレス芯を使っている方もいるみたいですが、
「長期間使った場合の液晶画面が心配」
と言う声も見かけたので私はやめました。
ランニングコストと言えば保護フィルム…
これが一番コストがかかるかと。
私はツルツルしすぎると描きづらいので、
ペーパーライクフィルムのケント紙を使ってます。
摩擦が凄いのでまぁ…替え芯の減りが恐ろしい。
1ページに1本持つかどうか。
しかしコスパ最強の替え芯を発見した私は勝ち組(?)
と言いたいんですが…
芯が削れるという事は、
保護フィルムの表面も削れているという事で…
1ヶ月も持たずにかなりツルツルに😭
何とかもたせて3か月に1回は貼り換えないといけない。
地味に高いのでこれが一番ランニングコストがかかるなぁ。
ツルツル画面でも我慢して描けばいいんですけどね。
ペン入れの時はこの引っかかりがあると
「楽しい!楽しいぞ!!!」となるので、
モチベの問題でもあったりなかったり。
そして地味に無いと困るのが手袋。
滑りをよくする 夏の手汗対策
と言う意味合いで使っています。
手袋はしない人もいるみたいなので、
これは本当に好みの問題。
という事で、長々と作業環境についてお話しました。
少しでも参考になることがありましたでしょうか?
漫画執筆で聞いてみたいことあれば、
コメントで残して頂けたら記事にて回答したいと思います。