先日、知人のウクレレのブリッジが剥がれ飛んだそうです。

剥がれる理由はトップの変形、接着剤の劣化など考えられますが、最初からちゃんと接着されていない場合もあります。

理屈から言えばいつか剥がれるのは当たり前の事で、一度剥がれると何度でも有るようです。

剥がれる兆候が見られたら直ぐ弦を緩めるべきですが、いきなり飛んだ時の恐怖は経験したものでないと解りません。

なので当工房のウクレレは剥がれる心配の無い(少なくとも飛びはしません)弦の裏通し式を採用しております。


今回はその弦の交換手順を説明したいと思います。

普通のブリッジの弦交換より多少面倒に思われますが、慣れればそれほど面倒でもありません。


先ず弦を通します。


差し込んだ先端をサウンドホールより引き出し玉を作ります。

この時、なかなか弦が出て来なくてちょっとイライラするのですが、そんな時は抜き差ししたり、捻じったりすると出てきます。

引き出すのにピンセットが有れば便利です。

玉は1、4弦は三重、2弦は二重と大きめに作ります。

もし不安ならビーズ等を利用すればより安心です。


後ポイントとしては先に全部の弦を通しておく事でしょうか?

最近では弦裏通し式のウクレレも増えて来ているようで、また一度ブリッジが剥がれたウクレレならちょっと手を入れてみるのもお勧めです。

いずれYouTubeにも説明の動画を乗せるつもりです。