紡毛糸の位置づけ
梳毛糸 というのは
今通ているお教室の中で「グリージーを紡いだ糸」
セミ梳毛糸 というのは
「洗った羊毛の毛をコーミングして毛先から紡いだ糸」
ある一定の毛足の長さがないと
コーミングして繊維を揃えて紡ぐ
が 困難になります
じゃぁ 短い繊維は???
コーミングをしているとどうしても繊維が残ります
セカンドカッツと呼ばれる 二度刈りされた毛などです
はじかれた繊維の皆さんは棄てられてしまうのでしょうか・・・
いいえ、ちゃんとその短めの羊毛やはじかれた毛たちは
集められて紡毛糸になるんです
毛織物・ニットというとヨーロッパ
羊の産地がすなわちほぼ毛糸の生産地となることが多いです
イギリスを例にとると
上流階級の皆さんように整えられた糸たちが使われまして
労働者階級の皆さんが 高くて買えないこともあって
残った紡毛糸で織物を作ったり編んだりした製品を身に付けたそうです
ツィードは元は労働者階級の人が着た???らしい
今は高級品に位置付けられていますが
そうらしい
糸の歴史もなかなか面白くてシビアなのね