やっとこの辺りも春らしく暖かくなったので、新しい靴を買いに行きました。
こういうのが欲しいなとあんまりはっきりイメージして行くとかえって見つからないものですが、この時がまさにそう。
少しヒールのあるローファーを探していて、店内にはあるにはあるけど、どれも私の好みではないごっつい金具やタッセルが付いています。流行なのかな
うーーーむ、これが付いてさえなきゃ買うのにな…と激しく悩んでいると、奥にディスカウントのコーナーがあるのが目に入りました。
行ってみると、何も付いていないすっきりした型の黒いローファーがあるではないの!
さっそく右の靴を試しに履いてみた時です。
横から手が伸びてきて、私が試し履きしている靴の箱を、残った左の靴ごとさっとつかむではありませんか
え
びっくりして見ると、太ったヒスパニック系とお見受けするおばさんがニコニコして手を「ちょうだい」の形に出して立っています。
「これ買うんですか?」と訊くと、こくこく頷くので、「えー私も買おうかと思ってるんですよ」と抵抗してみましたがニコニコは消えず、箱持ってる方が勝ちだよなと諦めました。
その反動というか、おばさんへの対抗心というか、普段なら選ばない色のものを買うことにしました。
写真では茶色に見えるけど、実物はもっと光るブロンズ色
試し履きをしていると、まだ側にいたおばさんが「それとっても似合うわよ」と言ってくれましたが、アナタに言われたくないかも。
箱を制すものは戦いを制すのだ