夫の大先輩画家Aから今朝電話がありました。
用件は「猫の件で照会先に夫の名前と連絡先を使ってもいいか」でした。
「猫の件」を説明するのに少し遡ると、Aは数か月前にうちのじいさん猫と同じ年だった飼い猫を亡くしました。
それこそ猫かわいがりしていたので、Aはとても落ち込んでいました。
そしてつい先日会った時「やっぱりまた猫を飼いたい」と言うので、アニマルシェルターや近所の猫カフェで引き取れることを熱弁したばかり。
だってまさか78歳のAが、生まれたての子猫を飼おうとしているなんて思いませんでしたから。
アダプト可能な近所の猫カフェの猫たち
もしその子猫が前の猫のように17年生きるとなると、Aは95歳まで頑張らなければならない計算ですけど・・・
いくらなんでも「あのー、いったい何歳まで生きるおつもりですか?」などと訊けたものではありません。
それとは対照的なのは日本の母です。
電話で話した時、父亡き後あんまり寂しいとか張り合いがないとか言うので「犬は散歩が大変だけど、猫は手間がかからないし、どう?」と、動物好きの母に言うと、「今から飼ったら私の方が先に逝くだろうから最後まで面倒みられない」と尻込み。
猫より先に逝く気満々なのです。
Aと母、どっちの考えが正しいかなんて誰にも分からないんですけどね。
もしかしたらAは95歳までお元気かもしれないし、新しい猫も17年生きるとも限らない。
もっと言えば、人間も猫もいくら若くても明日はどうなるか分からないわけですし。
これってペットを飼う責任感の問題っていうより、生きることへの意欲の違いなのかもと思ったりするのでした。
ワシも自分がこんなに長生きとは知らんかったぞ