「マッシュルーム好き?」
偶然家の前を通りかかったら、ご近所さんが手に下げた袋一杯のマッシュルームをひと摑み持たせてくれました。
このご近所さんは白髪混じりの長髪をした画家で、いつも昔はバリバリのヒッピーでしたという出立ち。
なので私の頭に咄嗟に浮かんだのは、失礼ながらイケナイ種類のマッシュルームでした。

彼が言うには、「オリーブオイルかバターで炒めるとものすごく旨い」このマッシュルームの秘密の採集場所を知ってるんだそう。
見たところ、舞茸が巨大化した感じ。
でも見たことがないマッシュルームをじっと見ていると、不安が込み上げて来ました。
マッシュルームって、毒キノコとの見分けが難しい上に種類も沢山あるし… 笑い茸とか毒キノコの話が走馬灯のように脳内をぐるぐるします。
不安なら止めときゃ良いのですが、せっかく頂いたものを無駄にするのもナンだし、そんなに美味しいなら食べてみたいし。
ホイル焼きにしたらいつまで経っても柔らかくならないので、フライパンで炒めました。
夫はマッシュルーム嫌いなので、食べるのは私だけ。
「私がこのマッシュルームを食べて突然笑い出したらERに連れて行ってね」
と夫に言っておいてから食べてみました。
舞茸よりもっと歯応えがあってチキンみたい。
匂いも強くて、エグみも苦味もあります。
半分くらい食べたら、時々ほうれん草やパイナップルを食べた時になるように、舌がビリビリして来ました。
「あーなんか舌がビリビリする
」


怖くなって、もうそこで止めておきました。
スリル満点のマッシュルームでした。

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