最近またクラシック音楽をよく聴くようになりました。
大学オーケストラでトランペットを吹いていたのでクラシック音楽は好きで、特にマーラーやブラームスの交響曲は好き過ぎて集中して聴いてしまいます。
オーケストラで思い出しましたが、私はひとつだけ自慢できる事があるんです。
各大学からの数名ずつで構成される、セミプロのオーケストラがあるのですが、ある年私も参加しました。
曲はマーラーの交響曲第5番という大曲。
そして指揮は、亡き山田一雄先生。
よく指揮を引き受けて下さったと今でも思いますが、山田一雄先生に指揮してもらうというのは黒澤明監督に写真の撮り方を教えてもらう、あるいはイチローにキャッチボールを教えてもらうようなものです。
先生は指揮台でジャンプすることでも有名で、若い頃は数十センチほど飛び上がることができた。ジャンプの着地に失敗して舞台下まで転げ落ち、指揮をしながら這い上がってきたという逸話もあるという情熱の指揮者です。
なのでみんなの緊張感はハンパではなく、練習時はピリピリした雰囲気で、ちょっとした失敗も許されない感じ。

私はかなりソロがあるパートだったので、「無理なんじゃ?」っていう声も耳にしたほど。
そんな辛いある練習中、山田先生が「3番トランペット(私です)、大変良いですよ」





あんなに嬉しかったことはありません!
“山田先生に褒められた私”の輝く称号を胸に、これからの人生も強く生きて行こう!と思ったほどです。
いや実際今でもそう思っています。


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