父が入院して、今日本の実家には母ひとりなんですが、しょっちゅう知人や近所の人から「どう?大丈夫?」という電話があるようです。
そんなに大勢の人がうちの事情を知っていることにまず驚きます。
コロナのために今でこそ電話ですが、普段ならもちろん直接やって来ます。
そして、この辺りの近所の人はわざわざドアベルなど鳴らしません。
実家の玄関はスライドするドアなのですが、日中は鍵なんかかかっていないので、勝手にがらがらっと開けてから「いらっしゃるー?」。
そういうふうに気軽に訪ねていたことが、ふと電話するのにつながっている気がします。
でもアメリカでこんなことをしたら大変なことになります。まず鍵は絶対かかってるし
一方アリゾナ州に住む夫の母は2年前に夫を亡くして以来、毎日のように「寂しい。孤独だ」と言っています。
それもそのはず、シニア向けのゲートで囲まれたコミュニティに住んでいて、安全第一でものすごく排他的。
訪ねようにも、まず日時を決めてゲートのセキュリティで確認してやっと・・・となると、やっぱり気軽にはいきません。
自然に疎遠になって、夫がいなくなるとひとりぼっち。
そう考えると、実際に住んでいた時には煩わしく感じた日本の実家の他人とのあり方を見直す気持ちになるこの頃です。