私の住む市はこじんまりしているし、飲食店3軒で働いた経験から自然と顔見知りが多い。
コロナ以前は、例えば誰かのホームパーティーで、以前の勤務先のお客だった人とばったり顔を合わせることもたまにありました。
名前は知らなくても、「チキン・チポートレサンドイッチ、トマト抜き」と、いつもその人がオーダーしていたものがぱっと頭に浮かびます。
あるいは「この人はピーマンにアレルギーがあったな」とか。
よく知らない人の食の好みを知っているっていうのは、考えてみれば不思議です。
それに、働いていた店では私はオーダーを承る側で向こうは客という上下関係だったのが、ホームパーティーの同じ客ということになるのもなんだか不思議。
特に店でいばりくさっていた人は、私から隠れるようにしているのがおかしい。
日本では、メニューを見て食べられないものが入っているものをオーダーする人はあまりいないんじゃないかと思うのですが。
食べられないなら、明記してあるんだから避ければいいことです。
ところがアメリカの私が働いていた店では、「これは抜いて代わりにあれを入れて」とか無理な注文をつける人は少なくありませんでした。
オーダーをキッチンに通す私にしても、スピードを必要とするキッチンでも、ものすごく迷惑でしたっけ。
そういう客だった人たちは、そりゃ隠れたくもなるでしょうね。