アメリカに来る前は、アメリカ人の多くはクリスチャンだと思っていました。
ところが、人種が多様なところに住んでいると色々な宗教を信じている人に会います。
しかも、同じ宗教でも宗派が違うととんでもなく違うようです。
その中でも、今でも不思議に思う2人について。
ひとりは、前にも書いた記憶があるように、クリスチャンと言うのですが宗教上牛肉を食べられない。
ということは、アメリカの国民食ともいえるハンバーガーも食べられないわけで、そりゃあ不便でしょう。
でも、全てのキリスト教徒が牛肉を食べられないわけじゃなくて、その点だけで言えば彼女が信仰するキリスト教は、同じく牛肉を食べられない宗派のインドの人たちのようです。
そこが、私には不思議。
もうひとりのロシア人のクリスチャンは、年に何度か日のあるうちはモノを食べられないといいます。
「え、それってラマダンってこと?」と訊くと、全然違うとものすごい勢いで否定されました。
ま、そりゃラマダンはイスラム教ですから違うでしょうが、してることは同じじゃない?
それも、私には不思議。
そしてもうひとり・・・
恥をしのんで言えば、クリスチャンの義母は大学も出たにもかかわらず、ダーウィンの進化論も否定します。
サルから人間へという進化を絶対に受け入れません。
人間は絶対的な存在で、サルからなんてとんでもない!神から存在を許されているのは人間だけだそう。
冗談かと思いましたが、本気で全力で否定します。
義母だけではなく、その教会に属する人たちは皆そうです。
宗教の違いは政治的な見方にも係わってくるし、マスクの着用にも係わってくるし、「あー違うのね」だけではすまされないのが奥深いし、怖い。