アメリカに住んでもう長いのですが、他の国にも興味があります。
なので、色々なところに住んでいる日本人のエッセイを読むのが、とても好きです。
外国に住んでいる方のエッセイって、たくさんありますよね。
そういうエッセイを読んでいると、行ったことのない国の佇まいが彷彿とされて、自分がそこにいるかのようにうっとりします。
朝市とか
カフェとか
ただ、そういうエッセイによくあることとして気がついたのが、フランスの人たちはこういうところが素晴らしい、イタリアはこういうところが楽しい。
・・・で、その後に、だから日本はダメなんだって続くところ。
例えばパリの良いところを熱く語っているうちはいいんですが、だんだん比べて日本(人)の悪口っぽいのが始まると、ちょっと引きます。
ご主人がお客さんをせっかく連れてきたのに、迷惑がるとか。
お客をもてなす機会なのに寿司をとるのがワケわかんないとか。
ホームパーティーをするのに家が狭いとかは関係ないとか。
たまたま読んだものがそういう趣旨だったのかもしれませんが、え?って思いました。
いや、もう化粧も落としてパジャマでいる時に、客を連れて帰ってこられたら絶対迷惑
それらの著者は、それぞれ今住んでいるところが大好きなんでしょう。
それは分かりますが、だからといって生まれ育った日本をそうまで言わなくても。
まるで自分は日本人ではないかのよう。
でも、発行しているのは日本の出版社なので、「いっぱつガツーンとお願いします」かなんとか言われたのかもしれません。
前から思っていましたが、日本人って叱られ好きですよね。
言い方はちょっと悪いかもしれませんが、欧米に比べて”ここが違う”っていうのを指摘されたいっていうか。
そういわれると、けっこう素直に聞き入れるというか。
こういうエッセイも、その叱られ好きなところをつついているのかなと思います。