私が住む市は、アメリカの聖域都市のひとつです。
聖域都市(Sanctuary city)とは、アメリカ合衆国やカナダなどで不法移民に対して寛容な政策をとっている自治体のことです。
具体的には、不法移民というだけでは逮捕や強制送還されることはない。聖域都市に属する警察官は、同市内に住む不法移民に対して在留資格の有無を調査することを許していない。また不法で入国して在住しているにもかかわらず、市民権がある市民とほぼ同様の公共サービスを受けることができる。 (Wikipediaから)
リベラルな民主党支持者が多い都市に多く、共和党、特に不法移民を目の敵にするトランプ大統領とは対立します。
聖域都市
それにしてもトランプ大統領の不法移民に対する憎しみは異様なほど。
「国境を越えて来る不法移民の足を撃ったらどうだ」だの「海から来るかもしれないから、サメだのワニだのを大量に用意したらどうだ」だの、とんでもないことを言っています。
自分と同じ人間とは思っていないんでしょう。
なのでもちろん自分の政策にたてつくような聖域都市の存在は目の上のこぶ。
「民主党のせいで不法移民対策が進まない。彼らが不法移民に寛容だというなら、受け入れてもらおう。それでハッピーなら」と、国内の不法移民をトランプ政権の不法移民対策に反対する民主党支持者が多い聖域都市に送ることを検討していることを表明した。
まるでいじめっ子の論理ですね。
あいつを一緒にいじめないっていうなら、おまえもいじめてやる、みたいな。
アメリカがどうやって成ったのか、歴史を勉強した方がいいと思います。
今日は聖域都市であることの誇りを祝う意義のあるグループ展が、市内のギャラリーでオープンします。下の2枚のプリントはその一部
Deborah Freedman ”Stars and Stripes”
WonJung Choi ”Borderless”
ギャラリー内だけじゃなく、その前の一画を歩行者天国にしてブロック・パーティーを行うという、大々なもの。
実はこの企画者は友人の女性です。
彼女自身、不法じゃありませんが移民です。
彼女の企画、そして聖域都市であるこの市の選択に拍手を送りたいと思います。