今日が、キッチンでの仕事最後の日でした。
本当は6月いっぱいでと言っていたのですが、同僚のひとりが休みをとったので、出血大サービスのつもりで穴埋めとしてもう1日。
いつものように「暑い~」と言いながら仕事して、気が付けばシフト終わりの40分前。
トイレに行って帰ってきて、またエプロンを付けていると、みんながひとところに集まってニコニコして私をみています。
ン?何?
とっさにジーンズのジッパーを、開いてるんじゃないかと確かめたほど。
とにかく、まったく予想もしていませんでした。 どこに隠してあったんだろ?
みんなが立っているところには、これが。
あんまりびっくりして、涙が出かけてまた引っ込みました。
うわー、ありがとう~
毎日、ミスをしやしないか、何かしでかすんじゃないかと緊張して小さくなって過ごしていましたが、いつの間にか自分の居場所を作ってもらっていたんだな。
みんなでアイスクリームケーキを一切れずつ、一緒に座って食べました。
「このエスプレッソの豆の苦味がおいしい」とかなんとかみんなは言っていましたが、私は泣くまいと、がりがり噛み砕くばかりで味が良く分かりませんでした。
せっかく1年余りかけて作った居場所なのに、そう気が付いた時には出て行かなくてはいけないんだな。
なんだかとても感傷的になりましたが、あのキッチンの地獄の釜並みの暑さ、仕事のきつさを思い出すと背筋がしゃきっとなります。それとこれとは話が別
もし今後、私がすっかりそういうことを忘れて、またどこかのレストランのキッチンで働きそうになったら、タックルしてでも止めてください。
お願いします。