日本のゴールデンウイークにあやかって、バカンスに旅行したことを思い出してみようかな。
といっても私の旅行経験はたいへん限られていて、気に入ると何度も同じ所へ行くので、行った場所というとほんの少し。
一番楽しかったっていうのとは違うんだけど、最も強烈なインパクトがあって忘れ難いのは、3回行ったタイのバンコクです。
ただでさえ、かの地はどちゃくそ暑いのに、8月に旅行していやというほどの湿気と暑さにやられました。
それでも強く惹きつけられて・・・・・なんなんでしょうかあれは?
やっぱりタイ空港での入国審査で、日本のパスポートを出しているのに「お帰りなさい」と言われたり、バンコク市内どこへ行ってもタイ語で話しかけられたりしたことから考えても、前世は・・・と思うようなレベルでの懐かしさ。
夕方になってレストランや屋台の灯が赤っぽくともりだすと、胸をかきむしられるような郷愁を覚えました。
うーーー(胸をかきむしられているところ)
旅行者御用達の高級なシルクの店やレストラン、オリエンタルホテルのような超高級から、買った食べ物をビニール袋に入れてくれる屋台まで、ごちゃごちゃにあって。
人間としてあれほどの悲惨な状況があるだろうか、という姿の物乞いも見ました。
言い方が正しいか分かりませんが、なんでもありなんです。
なんとなく、ですけどバンコクにバックパッカーが多いのも分かる気がします。
もちろん、私はただの旅行者。
ちらっと見ただけのもので勝手なノスタルジアを感じているだけです。
ただ、あの暑い中デパートやホテルに入った時の、オーキッドの匂いがする冷房の空気。
食べるもの食べるもの辛くて、でも辛いだけじゃなくてレモングラスやバジル、ライムの酸味、ナンプラーの塩気が一体になった不思議においしい料理。
きんきら金だったりするのに、品があって美しい寺院。
・・・・・・・・・・うっとり。
まあ、バンコクの北にある、ビルマに攻撃されたアユタヤに行く観光バスを、私のトイレのために緊急停車させた苦い経験もよみがえってきましたので、このへんで。