過ぎた今でこそ、笑える思い出になるんでしょうが、アリゾナへ行った飛行機がなかなか。
夫の弟がパイロットをしている関係で、身内の葬式に出るためにという名目で緊急にチケットを取ってもらったサウスウエスト航空。
この航空会社の独自のポリシーは、全自由席。
早いもん勝ちです。
普通のフライトなら、予約の時点、あるいはチェックインの時に座席が確定します。
が、サウスウエスト航空はフライト時刻の24時間前からサイトでチェックインします。
といっても、座席が決まるわけではなく、搭乗の順番が決まるんです。
その搭乗の順番によって、左右3席づつのどこに座るか自分で選べるというわけです。
例えば日本の新幹線の自由席と同じです。
たいてい窓際から埋まって、次に通路側が埋まります。
私たちはぎりぎりにチケットが取れたので、搭乗は最後、3つの席の真ん中で空いているところに座らなければなりません。
手荷物を入れる座席の上のスペースがあるというのも重要だし、既に着席している両隣の人があまり大きくないとか、なかなか素早い判断力を必要とされます。
アリゾナへ行くのにデンバーで乗り換えだったので、これを実に4回繰り返したわけで、なかなかのサバイバルでした。
夫は一度、そこしか空きがなかった生後6ヶ月の赤ちゃん連れの夫婦の隣に座って、4時間泣き喚く赤ちゃんの声を聞くハメに。
しかしモノは考えようで、こうしてたまたま隣合わせて話が弾んで生涯の友となったという話も聞きますし、とてもアメリカ的なシステムだと思いました。