夫が仕事に出かけるのをぼーっと見送りそうになって、ハッと気がついた。
ちょっとちょっと!いったいどんな格好で行くの!
上は秋から春まで1日欠かさず着たおしている革のジャケットなんですが、その下に寒いからと着ているグレーのパーカーが、もう。
いくら教えているのがアートとはいえ、大学で人に教える格好ではありません。
全力で止めましたよ。
穴といい、白い絵の具といい・・・
この人の怖いのは、モノが捨てられないから、古くて壊れてみすぼらしいものが、部屋のどっちを向いても目に入ります。
一度内緒でこっそり捨てた、壊れた大きな時計が、ふと気がつくと元の場所に置いてあったのにはびっくりしました。拾ってきたんだね
服も同じで、捨てられない。
「うちで絵を描く時に油絵の具が付いてもいいように着る」と言っている服が多すぎ。
いくら洗濯したって、きれいに見えません。
で、身なりを構わないからなのか、おのれが今何を着用しているのか忘れるのか、そういう服を着て平気で外へも出かけます。
うちで着るって言ったよね!?
そんな風だから、服を買うなんて1年に1回くらいのものじゃ?
私が「こんなのどう?」とプレゼントした服はけっこうあるんですが、それを着ているところを見たことがありません。
豚に真珠、猫に小判、夫にきれいな服・・・