アメリカ人夫婦って、そりゃ職業にもよるけど一般的に言って、日本人夫婦より一緒にいる時間が長いと思います。
日本の両親を思い出してみても、毎晩何をしていたのか、いわゆるサラリーマンの父が私たちと夕食を一緒にしたのは週に1回あるかどうかでした。
朝「いってらっしゃい」と言ったが最後、深夜まで帰って来ない感じ。
今はどうなんでしょう?
アメリカでは、私の知る限り、夫たちは夕食に帰って来ます。
友達と会うのも、夕食後バーかなんかで落ち合ったりっていうのが多いようです。
それだけに、うまく行かないとなるときっついことになります。
極端な例として、日本人夫婦は、お父さんは山へ芝刈りに、お母さんは川へ洗濯にという役割分担がはっきりしていて、それが夫婦として機能しているように思います。
しかしアメリカ人夫婦は、言ってみれば山へ芝刈りに一緒に行き、洗濯も一緒にするという感じなので、逃げ場がない感じ。
それだけに、ラブラブなうちはいいけれど夫婦間が煮詰まって来ると、”もっとうまくいく相手”を探しに行ってしまうんじゃないかと。
アメリカでの離婚率の高さはちょっと異常なほどですし。
まあそんなことを考えたのも、土曜日の夜の友人Nの個展のオープニングででした。
前もってNから「他に好きな女性が出来たから、離婚することになった。で、その彼女もオープニングに来るんだ」と聞いていました。
それを聞いた時は、夫と同時に「WHAT!?」と叫んだものでした。 こんな時だけ気が合う
私たちがびっくりしたのも当然で、Nとその妻と一緒に食事をしたのはつい2ヶ月前のこと。
いつものように仲よく見えましたよ、ええ。
やー、いったい新しい彼女とどういう顔をして会えばいいのかなと困惑してしまいました。
実際には、想像以上に混んでいた個展の会場で、夫はどこかへ行ってしまい声をかけてきた女性と話していたら、実はその女性こそがNの新しい恋人だったというマヌケな結末でしたが・・・
アメリカ人の夫婦であることの意味をちょっと考えさせられる出来事でした。