アメリカに住むまでは、アメリカ人に対して色々なステレオタイプの先入観というか思い込みがありました。
アメリカ人というのは、もっとオープンで気さくで明るくて「ハーイ!」と言うなりハイファイブし合う、みたいな人たちだと実は思っていました。
ま、そういう人もいるんでしょうが、実際にはそんなに屈託や悩みがない人はそれほど多くありません。
それどころか、鬱に悩む人が周りにも割りといます。
映画によく出てくるように、セラピストにかかる人も多いようです。
ただ、このセラピーというもの、セラピストとの相性以前に自分のことを話すのが大好き、あるいは話すとすっきりするっていう性質の人じゃなければ、あんまり効果が得られないような気がします。
1時間無言でセラピストと同室にいると、余計にストレスがかかって止めてしまったというのを聞きました。
実は私もセラピストにかかるように医者に言われて、しぶしぶ会ってみたことが過去にあります。
いくらセラピストだからといって、今までに会ったことの無い人に自分の問題を話す不自然さを克服できず、失敗に終わりましたが。
結局3人のセラピストにかかってみましたが、3人が3人とも、今の問題を子供時代の両親との関係に原因を見出そうとするのにうんざりしました。
たとえそうだとしても、今さらどうしようって?
実際にそう聞いてみました。
そしたら「私は意見やアドバイスをするためじゃなくて、あなたの話を聞くためにここにいるの。あなたはどう思うの?」だって。
私だって出来そうな仕事ですね。
最悪なのは3人目の男性のセラピストで、「ジョギングやマラソンで走ると脳に良い影響が出るから、走ってみるのもいいかもしれない」と言いよった。
アンタ、走るほど元気ならここには来てないって!
ほんと、どうせ何も意見を言わないんなら、ワイングラス(ワインボトルでもいいんだけど)に語りかけた方がよっぽど救われるわ。
と思った私のセラピー体験でした。