日本では大学へ行く際、将来何になりたいかまで考えて専攻を選ぶことはありません。少なくとも私の頃は

どっちかといえば、ランクが上の大学へ行くことの方が就職に有利でした。

 

ところが、アメリカでは既に大学へ入る際に”何になりたいか”を決めている必要があります。

それによって選ぶ専攻が決まるからです。

 

州立の大きな大学などは、入学時に専攻を決めていないと、地方の分校へ振り分けられることもあります。

寮もないので、「そんなところへいったいどうやって毎日通えと?」と詰め寄りたくなり、結局諦めてランクを落とした大学へ行くはめになったりします。

 

でも大学へ入学する年齢といったら、普通18歳。

そんな年齢で将来何になりたいか、もう分かっている必要があるって、とてもしんどいと思います。

 

大学へ入学してから、あるいは運よく望んだ職業に就いてから「うーーん、違った」と思ったら?

そして、「違った」と思っても、異常に高い大学の学費をローンで払い続けなければならないとしたら?

 

そう簡単に進路変更できませんよね。

 

 

ずっと私は、日本とアメリカの大学の意味の違いを興味深く思ってきました。

 

もちろん全ての例に当てはまりませんが、アメリカではその大学に認可されるべく学力はもちろん、やはり18歳それまでの教育(精神的にも社会的、意思的にも)が大事なんだと思われます。

運よく大学の寮に住むことになっても、ルームメイトと上手くやっていけるというのも大切だし。

 

 

一方、レストランで働く同僚の中には、高校を卒業して料理学校へ進んだ人が多い。

そんな若さで、好きなことややりたいことを見つけた彼らを「すごいな」と思います。

 

しかし同時に、今同じキッチンという土俵に立っていると彼らに劣る私ですが、人間として(外国人として)経験を積んできた者としては、回り道をしてきた分の何かがあるといいなと思います。

 

 

 


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