日本ではどうだか分かりませんが、アメリカのレストランで一番稼ぐのが、1位がバーテンダー、2位がサーバーです。
理由はチップ。
サーバーはそれなりに気配りも必要だし、「この客やだわ」と思っても顔には出さない努力もしなくてはならないのは、経験から理解できます。
しかしバーテンダーは、カクテルを作る腕も必要でしょうが、大多数の客はビールかワインをオーダーします。
てことは、ただビールやワインを注いでもらうだけでチップを払わなくてはならないわけです。
いっそ、バーテンダーを押しのけて自分で注ぎたいくらいです。
一方、危険・汚い・きついの3Kのキッチンで働く私たちは、チップをもらうことはありません。
給料のみ。
私たちキッチンで働くクックは、灼熱地獄に耐え、包丁で切ったり、オーブンで火傷したり、スライサーですっぱりいったり、という危険にさらされているんです!
そうやって作られた料理をテーブルに運ぶだけのサーバーがもっと稼ぐというのはなんだか納得がいかない気もしてきました。 ついさっき理解できるって書いたくせに
それで思い出しましたが、先日行ったレストランで、サーバーは若い女性でしたが、テーブルに来るなりしゃがみこんでだるそうに注文を聞き、「そこのチーズの瓶とってくれない?」と言ってきたのにはカチンときました。
アンタが立てば届くやん!
こんなのにも、制度だからってチップを払わなくてはいけないんですか?
レストラン内で格差を生むこのチップ制ってやつ。
これを見込んでバーテンダーやサーバーの給料は低いんだそう。
今や会計の20パーセントというチップ。
チップ制を廃止して給料を上げるという動きもあるようですが、なかなか現実的には難しいようです。
雇用側には有難くないですし。
それを知りつつもキッチンで働くことを選んだ同僚は、料理がよっぽど好きなんだろうな。