アメリカ人の男性は、こと自分のこととなると、話が止まらない人が私の周りには多い。
時々夫も、気が付くとヘンなスイッチが入ってて、「どしたの?」っていうくらいしゃべりまくり、閉口します。
しかし、私の中での「まー、よーしゃべる」チャンピオンは、同じキッチンで働くRです。
同じキッチンで働くとはいっても、トレーニングは一緒に受けましたが、彼は夜のシフト私は朝のシフトなので、全く会うことはありません。
それが、朝のシフトのひとりが急用で休みをとったため、Rが代わりにシフトに入ることになりました。
会うのは2ヶ月ぶりくらいかな。
朝来るなり、「あー、そうそう、彼はうるさいんだった」と思い出すくらいしゃべります。
決して大声ではなく、ぼやく感じでずっとなんだかんだと、誰にというわけでもなく話します。
それに加え、私もちょっと仕事に慣れてきて、周りが見えるようになってきたので気がつきましたが、Rはよくしゃべるからうるさいだけじゃありません。
そそっかしく( clumsy) て、あっちへ行っては何かを倒しこっちへ来ては皿を割り、そういう意味でもうるさい。
その度に「あーあー」っていう空気が、他のみんなの間に流れるのですが、決してRを嫌いではないのは、なんだか憎めないところがあるからでしょう。
今日も朝のうちは涼しかったのですが、特にキッチン内はどんどん気温が上がってきます。
午後には、玉ねぎを刻んでいるだけで汗が出てくるくらいに。
そんな中、私がウォークインの冷蔵室に必要なものをとりに行こうと重いドアを開けると、中にはRがいて「やあ」。
いや、びっくりするでしょー!
「やあって、何してんの?」と聞くと、「涼んでるんだよ。この中が大好きでさあ」だって。
ちょっとでも黙っていられないくせに。
野菜や肉にでも話していたのかな。
この「やあ」を思い出す度に、笑いがこみ上げます。