もう去年の夏のことになるのですが、友人たちと遊園地へ遊びに行ったときのことです。
遊園地へ行くなんて、日本にいた頃ぶり、わー20年も前以来。
以前はジェットコースターも大好き、ワイルド系もぐるぐる系もスピード系も大好きだったので、久しぶりのしかもアメリカの遊園地!とテンションも高く。
ところが、です。
以前は大好きだった、”バイキング”。
こういうやつ-写真を拝借
勇んで一番端っこに陣取りました。
だんだん揺れが大きくなってきたな、と思った途端に気がつきました。
安全バーが、座った腰の辺りにあるはずが、私の身体からもうひとり間に入れるくらいの隙間があって、安全バーの役割を果たしていません。
ご存知かと思いますが、端っこの席は一番上まで行くと、地面に対して90度以上になります。
そこに座っている人間は、当然頭の方が座っている腰よりも低くなります。
そして、安全バーは私を押さえていてはくれない・・・
振り落とされまい、と腕の力だけでしがみつきとおしました。懸垂状態ですね。
あれほど「死ぬかも」と思ったことはありませんでした。
アメリカ人体型に合わせて設計してあるのか、故障で安全バーが完全に降りてなかったのか分かりませんが、隣に座っていた中肉高背夫も「ありゃあ怖かったな」と言っていました。
反対側の端、私の真向かいに座った友人たちが私の顔と姿勢が必死で面白かったとウケていましたが、そりゃ本当に死に面していましたからね。
気をとりなおして飲んだり食べたりしながら「生きてて良かった~」とぶらぶら歩き、数種類のジェットコースターにも乗った後、ふと空中ブランコが目につきました。
それほど並ばなくても乗れそうだったので、「あれに乗ろう」ということに。
日本で乗ったことがある空中ブランコは、たしか2重に鎖で吊られたシートがあったと記憶していますが、ここのは5重。
スタートと同時に上へ吊り上げられますが、その高いこと。2メートル半くらい上へ。まさに空中。
そして回転するや、そのスピードにびっくり。
身体が地面と平行になります。
しかも上下へ動き、ジェットコースターより怖い!
ぶんぶん振り回されて気持ちが悪くなりました。
あまりの気持ちの悪さに、「私が乗れるものはもう観覧車くらいしかない」と、友人たちに言って乗ることに。
ところが、”動いているのか止まっているのか分からなかったけど、いつの間にか頂上”という日本の観覧車とは違い、速い!
何周もぐるぐるけっこうなスピードで回ります。
車体(っていうの?)が日本の観覧車のように完全に覆われていなくて、かごと傘という感じ。その間は何もありません。
回るスピードが速いだけに、風が起こってこれはこれで怖い!
気持ちの悪さに拍車がかかり、よれよれになりました。
アメリカの遊園地は怖い。
安心して乗れるものがない。
観覧車とて油断できない。
もう私には縁がないところになってしまいました。
そう思うと、なんだか悲しい。