うすうす感じてはいましたが、夫も私も流行りモノに弱い。
この”弱い”というのは、すぐに飛びつくという意味ではなくて、情報をつかみそこねているという意味です。
夫がコンピューターに向かう動機は政治ニュースに限られているので、これはまあ仕方ないでしょう。
それに比べれば、私の方がもう少し多岐に渡るニュースに目を通しているので、夫よりはもう少し今の人です。
それでも、次々と現れる健康に良い、ダイエットに良いという食飲料品の数々には全然追いつけないでいます。
他の人は、いったいどこでそういう情報を得ているんでしょうか?
アメリカには「お昼の情報番組」というのは、私が知る限りないのに。
今さら、と思われるでしょうが、ケールという葉野菜。
私が最初に聞いたのはそれほど前のことではなく、「ものすごく健康に良いけれども独特の風味があって食べにくいので、ケールチップにするとおいしく食べられる」ということでした。
早速買ってきてやってみましたが、あの太くて硬い茎を除くことを知らなかったので、いつ飲み込んだらいいのか、やたらと歯ごたえがあるのに閉口しました。
それが、今の職場のキッチンではサラダで出しています。(もちろんあの超合金並みの茎は除いて)
びっくりです。
飲んだことはありませんが、スムージーに入れることも多いんですね。
その場合、あの茎は除くんでしょうか、入れるんでしょうか?
それから、ココナッツウォーター。
なんでもセレブの間で流行ったのが始まりだとか。
既に巷で流行って久しく、今や早くもすたれた感じなので、今では入手するのも困難な感じですが、ランチに行ったお店に置いてあったのを興味から飲んでみたら、おいしかったんです。
私より夫が気に入って、その後スーパーマーケットで間違えてココナッツミルクを買って来ました。
これは飲むものじゃありませんよ、タイカレーなんかに入れるものですよ。
さらに、コンブチャ。
これを初めに聞いた時には、てっきり「昆布茶」だと思いました。
そりゃおいしいですが、ヘンなものが流行るものだと思っていましたが、実際には日本で数年前に流行った「紅茶キノコ」です。
これも話には聞いていましたが、飲んだことはなかったのが、やっぱり今のキッチンでソースに使うのに造り続けているのを初めて味見しました。
酸っぱいような、ちょっと炭酸めいた感じもあって、はっきり言えばまずい。
正直な感想は、「まあ、健康のために毎日黒酢やリンゴ酢を飲む人もいるから・・・」という感じ。
しかし、トレイダージョーズ(Trader Joe’s)などでも結構な値段で売っていて、飲みやすくなっているんでしょう、人気なようです。
それにしても、次から次へと流行りものが出るようです。
まあそれを試してみるのも楽しいし、気に入ればめっけものなのでしょうが、大事なのは、それらがスポットライトが当たっている間だけヘルシーなわけではないということです。
肥満が問題になって長いアメリカです。
健康に良い、ダイエットに良いというものに飛びつくのも自然です。
しかし、短期間飲んだり食べたりしただけでたちまち効果が現れるのを期待しすぎて、あんまり店側の商法に乗せられるのもどうでしょうか。
これは、波にものすごく乗り遅れている私のひがみだけじゃないですよ。 結局試しているわけだし