暑い毎日が続きます。
ちょっとでも涼しくなっていただくために、今日はぞくぞくする話を。
私が働いているレストランには、大小合わせると冷蔵庫が6箇所、冷凍庫が4箇所あります。
1台2台・・・と数えずに箇所という理由は、ウォークイン、つまり部屋になっている冷蔵庫(室)が2箇所、冷凍室が1箇所あるからです。
この冷蔵室と冷凍室の、当たり前ですが、寒いことといったらありません。
早いとこ目的の品を見つけないことには、自分が冷蔵あるいは冷凍されてしまいます。
特に冷凍室なんて、普通の人なら5分が限度です。
私はメガネをかけているのですが、この冷蔵・冷凍室から出ると、温度差のためメガネが曇って何も見えなくなります。
かといって、メガネを外してもこれまた見えないので、身動きがしばらくとれません。
それだけでもやっかいなのに、不気味で誰もが行きたがらないのが、地下にある冷蔵・冷凍室です。
この地下室は普段は無人で、いくつかの部屋に分かれている広い空間なのですが、床はコンクリート、壁はレンガがところどころはがれ、暗い。
コンピューターの射撃ゲームなら、必ず敵が飛び出てきて撃ってきそうな太いレンガの柱がいくつもあります。
それだけでも怖いのに、その中央にあるのが巨大な冷蔵/冷凍室。
手前の重い金属製のドアを開けると冷蔵室で、その奥のドアを開けると冷凍室です。
中の全てがカキーーーンと凍っているので、うっかり金属製の棚に触ったりしたら手がくっついてしまってえらいことになります。
床も凍っているので、普通の靴で普通に歩くと滑って転びます。
これは冷蔵室のドアを閉まらないように椅子で押さえている状態。奥に見える霜がついたドアは冷凍室へ
マックスに恐ろしいのは、ドアがいったん閉まるとロックがかかって、内側からは開かなくなることです。
しかも、冷蔵室/冷凍室どっちのドアがそうだったかを覚えている人はいず、そこへ入るにはドアが間違って閉まってしまわないように、万全の注意が必要です。
それでもひょっとして、の場合に備えてバッテリーが充分な携帯電話は必携。完全密室なので、もしかしたら携帯も使えないかも
結構な命がけです。
キッチンの仕事は、いつも書いているように、”きつい、危険、汚いの3K”と言われますが、やけどや包丁やスライサーでの事故以外に、凍死の危険もあるんです。