住んでいるアパートの契約の更新の時期になりました。

 

このアパートは普通のものと違って、入居の資格が”アーティストであること”です。

アーティストとひとくちに言っても色々あって、画家だけじゃなくてミュージシャン、陶芸家、ビデオ編集者などが住んでいます。

夫が画家なので、審査を受けてウエイティングリストに登録されて、待つこと数ヶ月で入居しました。

ラッキーでした。

人によっては1年以上も待った人もいるし、今でも待っている人達がいるそう。

 

人気の理由は、一般のアパートよりも広くて、レントが相場と比べて安いから。

これからも分かるように、ここの住人は、例えば絵を描いているそばから画廊の人が「先生、まだですか?」と待ちかまえているような成功した画家は住んでいません。

若いアーティストや、夫のように若くないアーティストも支援するためのプログラムのもと、建てられたものなんです。

 

の、はずでした。

 

が、

 

最初は良かったのですが、毎年どんどんレントが上がり、今では普通のアパートとそう変わらないことになってきました。

 

自然に「引っ越そうか?」という考えが起こります。

 

しかし、その考えの足を引っ張るのが夫の収集癖の結果のモノたちです。

2つの本棚いっぱいの美術書(大きくてぶ厚くて、めちゃくちゃ重い)、大小100台くらいのミニチュアの車、1,000枚は軽くあろうかというCDが主なモノ。

それから、売れずに残っている夫の絵!

 

これらを動かすことを考えただけで、めまいがします。

 

夫が画家だから入居できたこのアパートですが、夫が夫だからそう簡単には動けなくなっていることに気がつきました。

 

レントが相場の2倍になっても、この分ではこのままここにいるしかないかも。叫び叫び叫び

 

 

 

 


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