日本では、こういうのを何と言うのか分からないのですが、例えば
”洗車したら雨が降った”とか
”トーストを落としたら、床に着くのはジャムを塗った側だ”
とかいう場合、アメリカではマーフィーの法則( Murphy's law )と言います。
ちょっと皮肉をこめたユーモラスな”あーあ”っていう感じでしょうか?
今や日本でも知られているようですね。
で、このマーフィーさんって誰?
と疑問に思って調べてみました。
「マーフィー」はエドワード・アロイシャス・マーフィー・ジュニア(en:Edward A. Murphy, Jr.、少佐)に由来する。
1949年、エンジニアのマーフィー(当時大尉)は、空軍研究所からエドワーズ空軍基地に来て、strap transducer(加速度計)に発生した異常を調べ、ひずみゲージのブリッジにあった(誰かの)配線間違いが原因であるとつきとめた。その際に、"If there is any way to do it wrong, he will"(「いくつかの方法があって、1つが悲惨な結果に終わる方法であるとき、人はそれを選ぶ」(アスキー出版『マーフィーの法則』(1993)、p. 270 の訳文)、"he"は「間違えた誰か」を指している)と言った、という。
とんでもない不運の人かと思ったら、意外に硬い研究をした技術者だったんですね。
それがどうしてマーフィーさんの名前がこんなふうにちょっと不名誉な感じで使われたかというと、
ある人がこのマーフィーの法則を読んで実験した結果、普通のテーブルから落下するトーストのほとんどがジャムを塗った側が下になると証明し、それが「にゃんぱらりん!(古くてすみません)」とひっくり返るには机の高さは3メートルなければならない
と言ったことからだそうです。
言っちゃ悪いですけど、なんかどうでもいい実験ですよね?
実験自体は疑問ですし、マーフィーさんがそれを喜んだかどうかは知る余地もありませんが、この実験が21世紀の今でもとーーーっても有名にした実験です。
そしてそれに呼応するように、「5秒間ルール」(バリエーションとして3秒、10秒、15秒がある)といって、 「地面に落ちたとしても5秒以内なら悪い菌に感染しない」といった法則も。
これも賛否両論ある法則で、どっちも譲りません。
でももしこの法則が正しいなら、トーストに限れば、「”マーフィーの法則”でジャムを塗った側が床に落ちても、5秒以内に拾えば大丈夫」 という救いが残されているような・・・