以前にも書いたかな、私は目も口も悪いですが(頭もかも)、アレルギーでくしゃみしすぎて鼻血が出るくらいのくせに、嗅覚だけは人一倍優れています。
どこかの警察で警察犬の代わりに雇ってくれないかな。
ただ、警察犬代わり以外の場面では、嗅覚が優れているって結構不便です。
人が普通嗅げないような素晴らしい匂いをかげる、というのならともかく、たいていは
「なんかこの家犬くさいわ」
とか
「この人昨夜にんにく食べたな」
とか、嗅がなくてもいいものをキャッチしてしまうからです。
自分の嗅覚がうらめしかった最近の経験は、日本への13時間の飛行機の中で隣に座った人の体臭が、時間とともにきつく感じられて、最後には吐き気と戦うはめになったことです。
目にはアイマスク、耳には耳栓、口にはマスクがあるのに、鼻は勝手に匂いを嗅いでしまいます。
ティッシュを詰めたりしたら、息苦しいし。
まあ、それ以前に一応女性としてちょっとそれはためらうべきかと。
ところで、私は今レストランのキッチンで働いていますが、当然野菜や肉や魚を触ります。
ビニールの手袋をしますが、超みじん切りをする時はよく手洗いした素手でします。
みじん切りをするのは玉ねぎとシャロットが圧倒的に多い。
で、両方とも匂いが強く、いくら手を洗っても取れません。
今日も仕事が終わってやれやれと思っても、この手に残る匂いが鼻について、ちっともリラックスできません。
せっかく優れたものを持って生まれても、良いように使う道が見つからなくて、とても残念です。