私は漢字で書いた自分の下の名前(First name)が好きです。
割と珍しい名前で、学校では正しく読めなかった先生が多かったし、銀行や病院などで呼び出される際、名字(Last name)の後の読み方に困ってぐっと詰まるので、私だと分かるほどでした。
ところがアメリカに来てからというもの、漢字は関係ないからいいかと思いきや、音でも珍しいのが災いしてか、初めて会う人とは、
私「**です」
アメリカ人「えっ、何ですって?」
私「**です」
アメリカ人「*#?」
私「いや、違います。**です」
アメリカ人「**?」
私「・・・(なんかちょっと違うけど)はい、そうです」
という会話が繰り広げられ、その割りに次に会うとやっぱり覚えてなくて、また同じ繰り返しで正直うんざりします。
不思議と日本人にはあまりいないようですが、アメリカに住む中国人や韓国人には、アメリカンネームを持つ人が多くいます。
きっと同じような目にあってうんざりした結果かもしれません。
しかし知り合いの中国人は、名前をXiaoxing(思い切りヒヤリングしたところ、シャオシンに聞こえました)といい、彼女こそ
アメリカ人「えっ、何ですって?」
のくだりを思い切り経験していると思いますが、アメリカンネームを持つこともなく、そのままの名前で行くという面倒を恐れないのか頑固なのか分からない人です。
そういえば、高校生の時にミシガン州にホームステイをしに行った時、仲介した団体がホストファミリーにアメリカンネームをつけてもらいなさいというので、お願いしてみました。
すると、なぜか「クリスティーン」という名前をつけられ、もちろんまるでピンと来ず、呼ばれても全く自分とは思わずに無視してしまって、すぐにホストファミリーの人々も呼ばなくなりました。
自分から名前をつけてくれと頼んでおいて、申し訳なかったです。
その経験もあるし、やっぱり自分の名前が”私”という気がするので、いくら面倒でも「エリザベスと呼んで」ということにはなりません。
ただ、結構親しい人でもなーんか違うように私の名前を覚えてしまっているように聞こえる場合もあって、まあその人たちにはそれが私ということでいいか、と諦めています。