夫は、夜ディナーの後散歩に行きたがります。

 

私は、もうけっこうお酒を飲んでいるので、だらだらしたい。

頭はエクササイズのために行くべきだと言っていますが、身体は拒否します。

 

しかも私たちが住んでいるアパートのあたりは、一方はきれいな住宅街ですが、もう一方は昼でも危険を感じる場所です。

 

仕方なく一緒に行く時は、こっそり武器になるものを持って行きます。

夫は「ばかばかしい」と笑いますが。

 

 

ある夜、一緒に散歩に出かけました。

 

すると、ある家の前で夫が足をとめて写真を撮り始めました。

 

「ちょっと、やめてよ。通報されて、また捕まるよ」と、私は言うのですが、さらに近づいて写真を撮ってきました。

 

実は、夫は以前にもひとりで散歩に出て、街頭が作る影が美しいからといって私有地に入り込んで、警察に手錠をかけられたこともあるのです。

ま、ただのヘンな人というのが分かって、すぐにはずしてもらったらしいですが。

 

で、その家に近づいて撮った写真がこれ。

 

 

 

 

この窓から見える絵は、なんと夫が描いたものです。

 

個展で売れても、誰が買い手かは画家には分からないのですが、こんな偶然もあるもんですね。

 

それはそれとしても、犯罪すれすれの行為には違いないので、一緒に行かない日も、いつも帰ってくるまでははらはらします。

 

 

 

 

 

 

 


海外永住ランキング