夫が仕事に車で行ってしまうと、私が町の中心まで行くのはバスになります。

 

バスに乗ってしまえばダウンタウンまで10分、バスは10分ごとに来ます。

 

とても良いように聞こえるでしょうが、この路線のバスは運転手さえ「あの路線は避けたい」と言う(実際に聞きました)エリアを通ります。

 

確かに乗ってくる人の中には、何をどのくらい摂取すると、こういう顔つきに?と思うほど、ドローンとデフォルメされた人がいます。

 

しかも、10分おきにバスが来るというのはスケジュール上のことで、実際には25分くらい待って3台続けて来るというのも珍しくなく、どうしてそうなるのか、冬の寒い時には身体の芯まで凍ります。

 

そんな時、寒くてふるえながら乗車すると、入れ違いに運転手がバスを降ります。

「?」と思いながら待っていると、そのバスストップの横にあるダンキンドーナッツでトイレをすませ、コーヒーとドーナッツを買って戻って来ました。

 

運よく座れた席の窓も、BB銃かなにかで撃たれたらしい痕がそのまま残っていて、「あー、ねー」という感じです。

 

もうこうなると、何が起こってもびっくりすることはないだろうと思っていたのですが、ある朝、バスが大きく迂回した時に見えてしまったのが、道路に倒れた銃で撃たれた男性の死体でした。

 

色々と、学ぶことが多いバスの乗車経験です。