親というものはありがたいもので、私の誕生日やクリスマス、あとなんだかんだと年に4回ほど、日本の食料品や化粧品を送ってくれます。
大きなゆうパックの箱に色々と詰め込んでくれるので、どうしても重くなり、へたをすると中身よりも送料のほうが高かったりします。
英語で箱の中身をリストアップし、それぞれの重さを量り、料金も記入しなくてはならないので、大変な手間がかかります。
父が辞書を引きながら記入してくれたんだな、と思うとじーんとします。
時々、きっと悩んでこういう名称にしたんだろうなと思われる品物もあったりして、よく税関を通ったなと感心します。
アメリカの税関の人にも、子を思う父親の必死さが伝わったのかもしれません。
そんな有難ーーい郵便物ですが、私は郵便配達人にぶちキレたことがあります。
アパートのドアの横に、郵便物を入れるメールボックスがあります。メールボックスは結構な大きさがあるのですが、サイズ的に入らない郵便物がある時は、別にサインが要らないものでもドアベルを鳴らして手渡してくれます。
普通は。
送ったからという連絡をもらったので、今日かな明日かなと待っていました。
最近は、EMSで3-5日と驚くほど早く届くのです。
その日は、ずっと家にいました。
今日も来なかったなと思いながら、午後外出する用があり、出掛けに郵便物をメールボックスから出すと、なんとオレンジ色の不在通知が入っています。
私はそれまでずっと家にいました。ドアベルは鳴りませんでした。
つまり、郵便配達人は、日本からの大きな箱は、面倒くさいし、重いし、とにかく配達してくれなかったのです。
オレンジ色の不在通知は、次の日郵便局まで取りに来いということです。
私は、めったに怒ったり文句を言ったりしない人間のつもりです。
しかしこの時は、これが給料をもらって仕事をしている者のすることか!と腹が立ちました。
しかも、こちらの事情ではありますが、両親があれほど送料を払って送ってくれたものです。
翌日そのことを郵便局の窓口の人に話して、上の人に報告してくれるように頼みました。
その後どうなったかは分かりませんが、いやー、腹が立つとまたお酒がすすんで困ります。