昨日のブログで、夫が画家であることを書きました。

では私は何をしているかというと、美術モデルをしています。

 

過去にふたつのお店(ベーカリー、ティーハウス)で働きましたが、なんとふたつとも潰れてしまいました。

その間も時間が合えばモデルをしていましたが、潰れてしまった今は、モデル一本です。

働く場所は、大学、美術系のローカルスクール、プライベートでのグループ又は個人と色々あります。

 

首から上のポートレイト以外は、基本全裸です。

私より若い大学生の前で全部さらけ出すのは、そりゃあ最初は勇気がいりました。

が、デッサンあるいは色を求める学生は、あるがまま、見えるがままをなぞることに集中していて、その助けになるべく”モノ”と化すのを心しています。

身体の美しさとかセクシャリティではないんですね。あるがまま。見えるがまま。

 

かといってただ裸で座っていればいいわけじゃなく、最初は1分のポーズを5つ、3分を3つ、5分、10分と長くなり、最後は20-25分で休憩をいれながらの長いポーズになります。

ポーズは自分で決めるのですが、どんなポーズであろうと、10分経過した時点で後悔します。苦しいです。痛いです。

 

で、結果生徒さんが描いた絵を見ると、(あれだけ苦しい思いをしてキープしたポーズがこれかい!)という感想を持ちます。

背中の真ん中から腕が生えている人間を見たことがありますか?

 

この仕事の一番難しいのは、自分でコネクションを作って雇ってもらうようにしなければならないことで、クラスのインストラクターあるいは教授はそれぞれ好みがあって、難しいです。

あるクラスのインストラクターは、私の身体は曲線が足りないと言って、二度と使ってはもらえませんでした。

 

それでも自分の身体ひとつで、誰にも指図されずに働けるというのが気に入っています。

でも、きっと日本のカタブツ両親が知ったら、泡を吹いてひきつけを起こすでしょうね。