内側から溢れたものを絵筆に乗せて | nekotowerのブログ 音楽大好き

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昨日は佐倉市立美術館のJunaida(ジュナイダ)展へ。

古い城下町の面影を残す坂の上にある小さな美術館。


画家のジュナイダさんの絵の世界、表現への向き合い方、大切にしているものの取り扱い方が感じられて、とっても楽しくて、じわじわと感激しました✨✨✨



ジュナイダさんは、スピッツの最新作、ひみつスタジオをテーマにした絵本を出版されてたので知った方です。

チケットには帽子を被った少女の後ろ姿のイラストの下に
「光も闇も引き連れて絵筆に灯る 想像と空想」
と書かれていました。

展覧会場の入口にジュナイダさんの言葉がありました。

「僕は紙と絵筆と絵の具があればとても幸せです。紙切れと書くものさえあれば僕は幸せです。

自分の中から沸き起こってきたものが僕の手と絵筆に乗って紙に表れる。それが僕の絵。

その沸き起こるものが何なのか、どんな意味なのか、何を示しているのか、どこへ向かおうとしているのかは分からないけど、僕は描き続けて来ました。」(だいたいこんな感じ)

それを読んでから、緻密に描かれた絵を夢中になって観ていました。

ヨーロッパのどこかの国のようで、雷様がひょっこり太鼓を叩いたり、ギターやバイオリンを弾く北欧風の衣装を身に纏う人たち、妖精や動物たちが可愛らしく描かれていました。そして死神を思わせるキャラクターもそれと感じにくい愛らしさで描かれていました。

子ども向けの絵本に描かれた絵だけでなく、大人たちが見るような絵。

宮沢賢治の作品から得た着想から描かれた絵も、深く原作と向き合って感じとったものをジュナイダさんのイメージとして描いていて、とても素敵でした。

まさに「光も闇も引き連れて」

光だけでなく、闇を表現することに何の躊躇もなく、率直に描き表していて、どこまでもそれに向き合っているのが感じられました。

一つだけ絵ではない展示物があり、それは本棚でした。

ジュナイダさんの絵に描かれているヨーロッパの家の形をしたブックエンド(のようなもの)、妖精のキャラクターの小さなマスコット、そしてさまざまなアーティストの名前が背表紙になった本が生活感のある(死蔵されていない)本として本棚に収められていました。

タイトルはwho made who(誰が誰を作ったのか←直訳が過ぎる😆)
AC/DCの歌のタイトルと同じ!


ジュナイダさんが好きなもの、そして大切にしているものや人々(和洋さまざまなアーティスト)がそこにありました。
AC/DCもいました!

それはまるで、男の子のおもちゃ箱みたいに、これは僕の宝物!と言っているようで、すごく感激💓

ただしまっておくのでもなく、いつでも取り出せるようにすぐ近くに、自分の好きなもの、大切なものだけを集めておくことって、とっても素敵だなって思いました。

無味乾燥な事務所の机にジュナイダさんのかわいいイラストの絵はがきを飾りました✨✨

芸術家ではないけど、彼の作品とその姿勢がとても素敵で、私の日常にも少しずつ取り入れていきたいです✨✨✨

彼のように真摯に表現に向き合うのは、美術でも音楽でも根底は同じ❣️😊

スピッツ草野マサムネさんからお祝いのお花も届いてました❣️



首都圏ではこれが最後の展示会だそうです。
9月24日(日)まで。