先週、以前お世話になった方の訃報があって、とても驚いて寂しさを感じつつ、御香典を送ったらご遺族の方が電話をくれました。
手紙も書いて送ったけど、直接ご家族の方に感謝の気持ちを伝えられて良かった。
ご家族の方の丁寧な優しい気遣いが、電話越しに感じられた。
それがまた、とても包容力があって温かい人柄だった、その方のご家族らしい感じがしました。
その方は職場の先輩でした。
一緒に働いていた時期は、個人的にいろんなことがあった時期でした。
それとは関係なく、いつも優しい気遣いをしてくれて、私たち後輩にとって、頼りがいのある先輩。
他の同僚からもとても頼りにされていて、職場の要でした。
その方が異動の日のことをよく覚えてます。
桜が咲いてて、すごくいいお天気の日。
みんなで贈った花束といろんな荷物を原チャリに積んで、いつもみたいに「じゃあね」と言って、帰っていきました。
もうちょっとお別れの挨拶をしたかったけど、あっけなくて、とっても頼りにしていたので、心細く、寂しさを感じつつ。
先輩が去った後は桜の花が舞い散っていて、日差しが暖かかった。
見送ったあと、これからがんばんなきゃなー、と思いながら、また事務所に戻った記憶。





昨日ふと、スピッツの「砂漠の花」を聴いてたら、先輩のことを思い出しました。
先輩が優しい笑顔で強く「がんばってね」って言葉を贈ってくれたような気がしました。
ライブでこの曲の時は、ギターを弾かずにマイク1本で歌う草野さん。
とても気持ちを込めて、丁寧に歌ってて、それだけに伝わるものがある。
砂漠の花の 思い出は今も
僕の背中をなでる
生きていく力をくれたよ
君と出会えなかったら
モノクロの世界の中
迷いもがいてたんだろう
『あたり前』にとらわれて
はじめて長い 夢からハミ出す
考えてやるんじゃなくて
自然にまかせていける
砂漠の花の 思い出は今も
僕の背中をなでる
生きていく力をくれたよ
ずっと遠くまで 道が続いてる
終わりと思ってた壁も
新しい扉だった
砂漠の花の 思い出を抱いて
ひとり歩いていける
まためぐり会う時まで
歌詞の一つ一つが沁みてくる。
私にとって先輩は「砂漠の花」のような気がする。
去り際はカラッと明るく背中をなでてくれて、よし!って力をくれる。
ありがとう先輩!