エルビス・プレスリーとブルース | nekotowerのブログ 音楽大好き

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土曜日は映画「エルビス」を見に行きました。
何かでスピッツ草野マサムネさんがこの映画を観たと言っていたので。
 
エルビス・プレスリーの音楽をじっくり聴いたことがなく、だけど映画を観て分かったことは、彼の音楽のルーツがそのまま生い立ちと関わっていて、その体験をその情感とともに表現できるセンスと力強さがカッコよかった。
 
それでいて、とても繊細で感受性が強くて、それが彼の苦悩にもなっていた。
だけどそれは彼そのものだったんだな、って感じた。
私はこちら側、草野マサムネさんはあちら側。どんな気持ちで見ていたのかな、と思ったり。
彼の人生の振れ幅はとても華やかで大きくて、スーパースターの存在感そのもの。
 
エルビスさんがデビューしたころ、彼の住んでいたアメリカ南部は特に黒人差別が標準仕様だった時代だったようで、彼の斬新で情熱的なパフォーマンスが保守的な土地の道徳的・政治的な基準を揺るがす面もあり、政治的な問題と表現との摩擦や葛藤が今では考えられないような問題で、大きな影を落としていた。
彼はビートルズよりも前に、黒人の音楽、ブルースをまとったロックを演奏していた。
ロックは白人由来だと思い込んでたけど、そうじゃない。
 
今は自由気ままにロックを聴いたり、ライブではしゃいだりしているけど、そうでない時代から殻を打ち破ってきた彼のような才能ある人がいたからなのだ😅
ロックを見る目が少し変わりました。

 

エルビス・プレスリーさんが世に出て、全米で有名になった頃。

エド・サリバン・ショーという名バラエティーショーでのHound Dog。

観客の若い女性の黄色い声で音が割れてるw

彼のパフォーマンスだけでなく、彼自身に人を惹きつけるものがある。

 

映画は彼とマネージャーの人間関係を軸に描かれていて、それが特徴的なストーリーと思いました。

こちらはネタバレ的なレビューの動画。

 

コアなロックミュージックを知る人から見たら、こういう感想になるのだな、と見ていておもしろかった。

映画を見てた時は気付かなかったけど、言われてみれば…なるほど、と思うところもあって。

私も主演のオースティン・バトラーさんの演技は歌も含めてとっても良かったと思いました。

 
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映画で聴いた黒人音楽を知りたくて、YouTubeを中心に見てました。
Hound Dog、もともとはBig Mama Thornton ビッグママソーントンさんによるもの。
めっちゃカッコいい!


 

そしてこちらも映画で流れていた曲のオリジナル。

 




軽快なロックのリズムとパッションのあるボーカル。


ロックのルーツはアメリカ南部の黒人たちの音楽。
アフリカンアメリカンのルーツは南の大陸。
太陽の光が降り注ぐ熱帯の、生命力溢れた場所をルーツに持つ人たちの奏でる音楽は、その土地の持つエネルギーを身体の中に持っているみたい。

映画の中で聴いた彼らの演奏や歌声はめちゃくちゃカッコよくて、エルビス・プレスリーの楽曲とは違う輝きを放ってた。

映画では、当時のアメリカでの黒人差別の状況が描かれていた。その厳しい環境と、彼らの中から生まれた音楽が、このようなパワフルさを持つのが、彼らの生きる希望や力の源であることが想像できる。

黒人音楽はあまり聴いていなかったけど、ブルースに魅力を感じている人たちの気持ちがやっと分かったような気がする。
人間の生のコアな部分があるように感じます。