6月のある日曜日。
車で片道1時間半の小都会で
オットとデートしていて
あるセレクトショップの前を通りかかり、
ちょっと覗いてみることに。
木工作家さんの家具や食器、おもちゃ、
職人さんの器などが置いてあるお店です。
子ども用の、だけど立派なお箸を見つけました
地味な色合いですが、大人の真似をしたい子どもはこういう箸を贈られると少し大人になった気持ちになれるような気がして嬉しいかな、と。
私は小学生の頃、
転校して別の地域に移り住む際
担任の先生から漆の箸のプレゼントを
もらいました
長くて明らかに大人用の箸だったんですが
大人の仲間入りしたみたいで
すごく嬉しくて。
漆の箸なのでスポンジも洗剤もNG。
私は毎日、ぬるま湯で箸を洗い、
すぐに布巾で水を拭き取り、しまう。
この箸を大切に扱いました。
今もこの箸を持っています。
小6の時からずっと。
私は子どもが使う食器類は、
子どもといえども本物を使わせたい
という考えです。
子どもができたとしても
プラスチックの食器やマグカップ、
プラスチックの箸は置くつもりはありません。
「陶器やガラスは、雑に扱うと割れる」
ということを
体験で学んでもらいたいからです
もちろん、
割れた時には怪我の恐れもありますが
それでも、です。
話がそれましたね
移植をしたら、きっと赤ちゃんが来てくれる。
ほぼ100%来てくれる。
根拠なく、そう考えてた私は
このお箸を買って
ラッピングしてもらいました
そしてお店の人と話をしていると、
なんと、このお店が明日閉店する、と言う
ええええ?
このお店は
結婚式前日に初めて立ち寄ったお店。
閉店前日に、何年か振りにフラッと
立ち寄るなんて、なんて縁なの…
私は閉店に動揺してオットのいる方を
振り返ると、
カバンが商品にあたり、
商品を落としてしまいました
「きゃー、ごめんなさい!弁償します!
これ買います!」
その商品は、木製のヤジロベー。
カッコウさんです
クチバシが割れてしまって💦
弁償すると言ったんですが、お店の人は
「いえ、いいんですよ」と。
そんなわけにはいかない、と言うと
「じゃあ、壊れたコレじゃなく、その値段と同じくらいの、別の気に入ったものを購入してくださってもいいですよ。
他のお客様でもそうしてもらってます。」
と言ってくれました。
しかしその後、
「ただ、なんとなく、お二人にはなぜか、
この子がお二人の家に行くとなんか良いような
そんな気がします」
と言われたのです。
職人さんに壊れたカッコウさんを送り、
直してもらってからお届けしますよ、
とまで言ってくれて。
お手間と送料をかけてしまうのに
「なんだかお二人のところにカッコウがあるといいと思う」とのことで、
私たちはカッコウさんを迎え入れることにしたのです。
16,500円。
素敵だな〜と思っても、
この金額だと手が出ないモノです。
それを、壊してしまったことがきっかけで
こんな素敵なカッコウさんが
我が家に来たのです。
お店の人が言ってくれた、
「お二人のところにこのカッコウがあるといい」という言葉、
赤ちゃんがやって来る家に
カッコウがあるといい
という意味に感じた私でした。