そろそろ時刻は黄昏に向かう
木の下には闇が生まれる時間だ
この時間には何か起きる
逢魔が時とも言う
見た!
人気のない公園に飛んでいるUFO
間違いないUFOだ
ついにこの街にも現れたか
中にはタコみたい宇宙人が乗っているって
人なの?
まあ・・・今は置いておこう
問題が複雑化してしまう
あれ?
本当にUFO?
ドローンだった
操縦している人と話してみた
「ドローンの国家資格をとろうと思ってる」
とのことだ
なんてこった、国家資格があったなんて
もう二回落ちてるそうだ
次回は受かるように特訓していると
蚊に刺されながら語る
「定年後の仕事にしようと思ってる」
「教習所に行けばいいんだけど、高いから一発合格を狙ってる」
そうである
ドローンは20万だってさ
遊びには高いかもしれないが仕事にするのならいいよね
これに人が乗ったら空飛ぶ車
車か?ドローンだろ
絶対衝突して落ちたり
故障で落ちたりするぜって二人で息が合った
空を見ながら歩く日が来るな
いつもは早朝に練習しているそうだ
「頑張ってください」と応援しておいた
梅雨入りが待たれる夕暮れのこと