詩集から、の次の土曜日だけどどうするか

 

かつて3つのブログを書いていたんだけど

 
そのうちの2つはもう消してしまった
 
内容的にも大したものは書いてないと思う
 
1つはまだ読める状態になっている
 
消してしまうには惜しい気もする記事もある
 
なんせ3つのブログで載せたものは2000近いと思う
 
(数えたこともない)
 
自分でも何を書いたかさっぱり覚えていない
 
その中から残したいと思うものを探そうと思う
 
もう一回自分でも読んでみたい
 
土曜日の午後のお付き合いをお願いします
 
極力、当時のままの文章で載せたいとは思うけど
 
あんまり下手だったら手直しします
 
十数年前のもののあるので見た目も違うかもしれません

 

 
案山子の愛
 
 

田を渡る風は黄金色に染まり

稲穂をさざ波のように揺らしては

頬を優しくなでてゆく

 

静寂の中のざわめきは

 

秋の吐息なんだろうな

 

 


僕は歓迎されているんだろうか?

稲穂のそよぐ音が

鼓膜に残って離れない


蝉の音に支配されていた音の世界が

今は虫たちに引き継がれた

 

深まりゆく秋

 


猫と野菜作りと白うずら


地上には、目に見える風景と

耳で感じる音の風景がある


僕は今、

風の十字路で両手を広げて立ち

風の色を想い

風のささやきを全身で感じている

時は過ぎるに任せ


永遠に立ち止まっているかのようだ

 

 


時折、雀が僕の肩で立ち話をする

愛をささやきかわしている?

 

僕にも届けたい想いはある

 

伝えたい想いがあっても

 

僕には伝える術がない

 

 

猫と野菜作りと白うずら


いつしか僕は

 

風景の1コマになってしまった

黄金色の海原に立つ、1本の案山子

それは1枚の写真

主人公は僕であり

僕でない・・・・・


猫と野菜作りと白うずら



やがて冬が手招きするように

 

秋が深まると

黄金色の波が消えてゆく

僕の役目も終わり

儚い命も消え失せる

誰にも気づかれないように

ひっそりと役目を終えて横たわる

 

目に写るのは青い空だけだ



猫と野菜作りと白うずら

遠い田に立つ君の元に


風とともに届け

 

僕の想いラブラブ