詩集からって今月でやめようかと思う

 

まだ載せたいものもないではないが

 

飽きたろう・・・・

 

最後に載せるものは決まっている

 

じゃ今日は・・・・?

 

長いのいっちゃうか

 

 

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(今朝の富士山)

 

 

時の旅人

 

 

 

季節の移り変わる気配に耳を澄ませば

 

太古の海鳴りさえよみがえる

 

武蔵野の夜明け

 

記憶も定かでない遠い日に聞いた

 

レクイエムが耳のうぶげを震わせる

 

夢の行方すら感じる旋律に

 

僕の魂は意識をなくして

 

記憶の限界まで時をさかのぼえり始めた

 

 

 

 

レクイエムに導かれ

 

色あせた幾つもの時代を越えて

 

時をさかのぼって行く

 

僕は少しずつ

 

少年の日の記憶を取り戻した

 

 

 

時に1匹の野獣が僕をかみ砕こうと

 

背に襲い掛かり

 

時に天使に似せた女が

 

見せかけの愛で誘惑したり

 

またある時には

 

仮面の騎士に青銅の剣で切りつけられ

 

時には悪魔が邪悪の手を広げ

 

わなにおとしいれようとした

 

時には嵐が、稲妻が、たつまきが

 

僕の進路をさえぎった

 

僕をさえぎる全てものものは

 

僕の意識を呼び戻すために

 

考えうる全ての策を弄した

 

僕が意識を取り戻した時に

 

少年の日の僕は消えてしまう

 

そうして歴史は安堵するに違いない

 

 

 

 

僕は目を閉じた

 

もう何も見えない

 

僕は耳をふさいだ

 

もう何も聞こえない

 

レクイエムが本能を呼んでいる

 

 

 

どれほどの時をもどったのか

 

記憶の限界にたどりついた頃

 

時が一瞬、息を止めた気配に

 

目を開くと

 

まぶしいほどの光の注ぐ世界に

 

一人の裸身の少女が立っていた

 

そうだったのか!

 

僕の聞いたレクイエムは少女の呼吸だった

 

未来に出逢う予感を秘めた少女

 

君の名は?

 

少女へ手を差し延べようとした時

 

急速に広がり始めた時の渦にまきこまれ

 

二人は引き裂かれた

 

僕はゆっくりと時に流され始めた

 

 

 

少女よ!

 

君はここで待つがいい

 

何も疑うことを知らないままに

 

永遠に少女の心で微笑むがいい

 

気の遠くなるほどの時間と記憶の果てに

 

めぐり逢うその時まで

 

僕は運命を信じよう

 

 

 

 

さて、何を書きたかったか

 

もう数十年も前のことで・・・

 

雰囲気で~~