夢が空から舞い落ちる

 

おぼろ月の夜

 

雲が月を隠そうとしているが

 

今宵の月の明るさは

 

どうしても消すことができないようで

 

おぼろ月になってしまった

 

 

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暗黒からの使いの魔の手が

 

東の方から迫ろうとしているが

 

月は捕まらないよと

 

西へ西へとカニ歩きする

 

時折

 

黒い小さな影が横切って飛ぶのは

 

魔界からの使者で鎌を持ってるんだぜ

 

と、物知り顔で風がささやく

 

仄暗い夜だからその正体は見定められない

 

好き勝手に想像し放題だ

 

だったら新しい伝説を作ろうじゃないか

 

おぼろ月の夜は夢降る夜

 

 

 

どの町にも平等に光は注いでいる

 

ほらあなたの街にも

 

遠く君が住む町にも

 

空から夢が舞い落ちる

 

さて、どんな夢が届いたろう

 

たまには夢の数を数えながら

 

眠りにつこう

 

月の光のまぶしい夜だから