お盆だ(東京は・・)

 

そこで先祖ネタを書いてみる

 

祖父は明治生まれだった

 

明治の何年だったかなんて知らない

 

家を建て直すまで敷地の西に蔵があった

 

だいたいこの辺りの家は百姓であったのに

 

古い家にはみな蔵があった

 

確か天領だったから

 

貧乏でも死ぬほどではなかったのだろう

 

蔵のある家・・・・

 

なんか言葉だけはいい響きを奏でる

 

実際は一階は味噌樽や梅干しだったり

 

巨大な容器に麦?

 

ひどくすえた臭いに満ちていた

 

そこの二階には母親の嫁入り道具の長持ちが

 

真ん中にどんと置かれていた

 

登るのははしごだ

 

どうやって二階にあげたのか子供ながら不思議だった

 

そこを漁っていた少年の日

 

祖父あての手紙があった

 

宛名を見てびっくりだ

 

武蔵国南多摩郡柚木村で届いていた

 

武蔵国って・・・・何時代よ

 

番地もなく届く手紙

 

郵便の底力ですね

 

 

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(サルスベリが咲いた)

 

祖父の姉は近所に嫁いでいた

 

見掛けた記憶は幼心に微かにある

 

その祖父の姉が亡くなった

 

死因までは知らないが葬式をしたろう

 

なんと!

 

土葬だった!!

 

もう世間一般火葬の時代だ

 

いいのか?

 

田舎のことゆえか

 

畑の横の墓に穴を掘って棺桶を入れる

 

そこに参列者がお別れに土を入れるのだ

 

僕も小さな手に土くれを持って投げた

 

今はその場所は住宅街の中・・・・

 

公園になってるかな?どうだろう

 

ちょっとギリギリ・・・・

 

さすがに土葬の経験は最後だった

 

 

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(よく間違えられるコムラサキ)