佐藤二郎成分を120%煮詰めて、スパイスとケミカルX混ぜちゃったみたいな映画
こんにちは💣アイロンです👮
本日は推理サスペンス映画『爆弾』
を見に行きました〜
ワタクシ元々ミステリー、サスペンスが
好きなのですが、あまり映画館まで足を
運ぶことまではしないんですよね。
しかし、爆発物🧨💥となると、話が
変わります。爆発はド派手さが命なので。
爆弾ってタイトルなら爆発し放題じゃん!
と、最高の音響で爆発を味わうためいざ
映画館へ🎦
わざわざ電車に乗ってまで映画館に行った
結果….
見に行って良かった!!!
爆発抜きにしてもタゴサクと刑事のバトルは
必見ですよ!
↓※以下序盤のネタバレあり
序盤中盤展開ネタバレ有り感想
始まってすぐは、いかにもフジテレビの
刑事ドラマだなという展開で、嫌いじゃない
けど、あーそういう感じね?と思いました。
いつもの無能な刑事課長と影のある部下。
佐藤二郎はその展開のスパイスかい?
と油断していたのですが、もうスパイス
どころでなく劇薬でした。
一切情報なしで映画を見たので、最初は
スズキ タゴサクと名乗る男を初めて
取り調べした等々力刑事が主人公だと思って
いたので、結構あっさり出番が少なくなる
のが意外でしたね〜
しかし、人をよく観察しているタゴサクが
気に入った相手というくらいには世間に
対して思うことがありそうな雰囲気を醸し
出されていましたね。
個人的に、等々力は人を評価する時に
誰かの目を基準の中に入れておらず、
完全に自分の感性を軸に評価してそうな
ところが素敵で純粋だなと思いました。
だからこそ、警察の中ではかなり生き
にくい人間性のように感じましたね。
等々力の尋問パートが終わるとぽんぽん
と重要キャラクターたちが出てくるのですが、
皆魅力的なキャラが多い。
特に伊勢さんを喰ったな!!
のシーンは鳥肌ものでした。
女子中学生の死体がこちらをジロッと
見るシーンは個人的に1番肝が冷えましたね。
完全にホラーでしたよ
伊勢がコロっと騙されたのはタゴサク
のことをただの浮浪者・犯罪者と完全に
見くびっているのを見抜かれていたのだろう
なと思います。
多分等々力、清宮、類家は騙されない
だろうからターゲットにもなって無さそう。
目から野心とかダダ漏れだったんだろうな笑
いかにも人間らしいキャラで今後の成長に
期待大のキャラクターです。
類家も飄々とした天才と思わせて、
他者や世間に対して実は冷ややかな目で見て
いる、半分絶望半分希望を抱えた人間らしい
キャラクターでしたね。
主人公なのに、もしかしたらタゴサクと
唯一本音で話し合えるかもしれないという
面白いバランスの人間性が良かったですね。
推理バトル展開で類家が喋るたびにワタクシ
の厨二病探偵心が加速するので大変でした。
普通に推理物としても面白かったですね。
個人的に高評価なのは刑事ドラマあるある
の、もはや恐喝だろ!という尋問シーンが
無く、タゴサクと刑事が冷静な心理戦を
繰り広げていたことですね。
清宮のような、いかにも正義と忠義の
心を持つ紳士が静かに情報戦を闘い抜き、
ラストでぶっ壊されるシーンは壮絶でした。
外は爆発でとんでもない騒ぎになっている
のに檻の中では静かな攻防が繰り広げられて
いる対比がメリハリあってグッドでした。
↓※ラストシーン辺りネタバレあり
終盤の展開ネタバレ有り感想
タゴサクが爆破事件を起こした経緯が、
ホームレスになった石川明日香を善意で
助けた結果、その善意を利用されたことが
きっかけだったというのが余りにも救いが
無い展開で辛すぎました。
タゴサクにとって明日香は、今まで誰も
自分を求めず見て見ぬふりをされるような
人生を生きてきた中で、唯一同等の価値観を
分けあえる人と思ってたのだろうなと。
そして、そんな人に助けを求められたと
思ったら家族と自身の身代わりとなって
欲しいというお願いだったと。
つまりタゴサクと家族の価値を天秤に
かけて、簡単に捨てられる存在だったと
まざまざ見せつけられ絶望したのでしょう。
幼児とホームレスの命の価値を問うシーン
で、ホームレスがが爆破に巻き込まれて安心
したでしよ?と清宮を煽ったのも、自分が
天秤にかけられて心が殺された人間だった
から、やっぱり皆そうなんだ、と確認の意を
込めて言ったのかなと思いました。
類家が最後に明日香はあなたに止めて
欲しかったんじゃ無いか、という問いに
対して、世の中絶望だけじゃなくて希望も
あるのだと暗に示した後に、明日香は犯人
として名乗り出ることなく否認し続けたのが
残酷な展開すぎて…
ただタゴサクは犯人になり続けることで
明日香が罪悪感を抱え続ける=明日香の
心に自分が残り続けることを分かっている
からこのまま牢獄で生きていくやろうな〜
と、メリーバッドエンドですね。
結局光の中にいるやつが闇の中にいる
やつを救うことはできんのかと、救いが
無さすぎる😭と思いましたね。
最後まで見終えて、ほんとに息を飲む
映画だったなと。実際息を飲みすぎて
口がめちゃくちゃ乾いてお茶飲みすぎて
1回トイレ離脱しましたくらい🍵
映画中にトイレに行ったの初めてでしたよ。
サスペンス映画なのにホラー小説を
読んでいるかのような臨場感があったし、
佐藤二郎さんの演技がわざとらしいのに
迫力があって殺人ピエロにずっと踊らされて
いるかのような体験でした。

