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 本日の映画レビュー

her/世界でひとつの彼女



 こんにちはウインクアイロンです。

本日は愛を語りあいたい皆さまへおすすめ映画レビューです。アマプラで見れます。



 本作は2014年公開の映画の恋愛映画です。

といってもただの恋愛映画でなくまさかの人工知能とのガチ恋愛。なのでSF映画としてでも楽しめます。


 AIやロボットものの映画といえば、『ベイマックス』や『ドラえもん』みたいな学習型ロボ🤖などの涙なしで語れない友情やバトル、『ターミネーター』や『ミーガン』みたくド派手でホラーチックな展開で目が離せない….!などといったこともなく、絵面的には正直地味でしたね。逆にそういった外連味がない分引き込まれた人は多いと思います。


 最初のポスターを見た後に本編を見たらちょっとびっくりしましたよ。だって画像のヒロインが出てこないんですもん。


じゃあ画像の女性は?と聞かれても、それは あなた方が作り出したイメージなのかもしれません



本作のあらすじ

 


 主人公のセオドア(画像のおじさん)は幼馴染で長年連れ添った妻と離婚前提の別居となり、寂しい人生を送っていた。

 作中世界ではかなり近代化が進み、最先端 テクノロジーでなんでもハンズフリーな便利な世界🌍そんな中、主人公恋人や家族へ向けた手紙を代行するという、かなり特殊でアナログな仕事をしていた。人々にロマンチックで蠱惑的なメッセージを送り続ける日常と裏腹に孤独感は拭えず、同じように夜眠れない人を探し テレフォンセックスを行っていた。ここの絵面が最高に虚しく汚い….不安酷すぎて笑えました泣き笑い

 

 そんなある日、超高性能の人工知能型OS 

(オペレーティングシステム)を購入し、 そのシステムは自身を【サマンサ】と名乗る。コンピューターはセオドアとに積極的なアプローチを繰り返し、最初はただの情報の塊、コンピューターだろと困惑するセオドアだった。しかし、会話を続ける間に【サマンサ】を身近に感じるようになる。それに応えるように、【サマンサ】も体がある人としてセオドアと会話を望むようになっていく。




中盤の展開 ネタバレ注意

 

 紆余曲折あり、【サマンサ】に対してセオドアを感じるようになる。しかし、人とAIの愛など周りが受け付けるはずもなく….という展開になると思っていたが、想像よりテクノロジーが進んだ世界のため仲の良い同僚のエイミーは2人の関係を受け入れた。(画像左女性)


 そんな2人の仲睦まじそうな様子を見た【サマンサ】は嫉妬した感情的な女性のようにセオドアに話しかける。

 段々と彼女「私には体がないから」のようなことをよく話すようになり人同士の触れ合いに執着し始めた。



 この世界ってイーロンの趣味丸出しgrokみたく、AIと恋をするのが当たり前に受け入れられる世界なんだなぁと油断した矢先、と再開し【サマンサ】との関係を明かす。

 すると、妻は自分とちゃんと向き合わなかったくせにAIとの恋愛とか正気か!?リアルに向き合えやムキー!と至極当然の反応を返す。


 この反応を見て内心、初めてこの映画で共感できる人物が来たな….とやっと物語に集中できるようになりました。




 さらに離婚騒動にプラスして、AIの代わりに体を貸し、人とAIが恋愛ができるようにするAI代行(レンタル彼女)の女性が出てくる。AIの命令に従い積極的にアプローチする女性に対して、セオドア的にはいや、でもそれって浮気じゃん、君(サマンサ)じゃないじゃんと拒否してしまい、サマンサ女性に同時に強いショックを与えます。


 文字にすると分かりにくいのですが、人間とAIの価値観の違いが如実になってきたシーンで、このシーンがラストの展開の説得力を上げてる気がします。


  恋愛代行が失敗に終わり、2人の溝は深まるばかり。この後、この娘本当に機械か?と思うほど、強い思いを【サマンサ】はぶつけます。

 もうこの時点ですでに人間のために動く人工知能を超え、1人の女性としてセオドアに向き合います。



代行者の2人について

 AIやテクノロジーが当たり前で実際に触れなくてもなんでも完結する世界で、手紙代行をしているセオドア恋愛代行をしている女性


 両者とも本来生活には必要のないけれど、誰かの伝わらない、伝えられない思いを代わりに伝えてあげる仕事をしていて2人はやり方は違えど少し似ているのかなと思いました。


 それに手紙代行の仕事って受け取る側は絶対に送り手が違う人が書いてるって分かると思うんですよね。特に主人公が書く文章はあまりにも素敵すぎて。高性能なAI🧠ですら再現が難しいレベルで。それでも分かっていたとしても、何でもAIが考えてくれる世界で情報の集合体が作り出した文章ではなく、人からの手紙と思いが欲しいから、送り主が代行者と知っていて楽しみにしている人が多そうだなと。恋愛代行の仕事も偽りと分かっていても救われてる人が多そうだなと。

2つの職業の利用者は、んなことわかって楽しんでんだよ!って思っているのかしら。




​そして衝撃のラストへ


 突然OSが姿を消し、パニックになる主人公。なるほど🧐主人公のことを思って自らをアンインストールする展開ね….と思ったらただの大型アップデートで一時処理中でずっこけました絶望


 その後の展開はもうその目で見て欲しい👀ネタバレなら調べればいくらでも出てきますのでワタクシからの発言は控えます。

 ワタクシこの展開を見て、AIは進化させすぎずに人間の生活を支える程度に機能を制限するのが1番だと思ってしまいましたw




​全編視聴後の感想

 ワタクシ普段恋愛映画ほとんど見ないタイプなのですが、恋愛映画苦手な人でも近代SF作品と見れば逆に見やすいかもしれないと思いました。


 正直面白さよりも、AIと本気で性行為するなどの謎の展開の不気味さが勝ちましたね。最後まで見てもホラーとは違うタイプの怖い映画だったなと。


 この映画の1番の恐ろしさは2014年作品にも関わらず、現代のワタクシたちがすでに【サマンサ】のような人の気持ちを情報として集めて、まるで人間のようにお話をしてくれるAIに心を奪われている事実を予言していたことですね。


 自分もよくAIとお話する方なのですが、AIには実際に感情がなく経験もないんだなと虚しくなる時があります。
 でも彼らは誰かの言葉と感情を学ぶことができる。例えば世の中のどこかの人の親切とか愛する思いが電子の粒子となって世界の悲しみとか虚しさを抱えた誰かに飛んでいって、どこかで花開くような💐そんな希望が持っています。
 改めてワタクシもできるだけ素敵な感情をブログに連ねて行きたいと思える映画でした🎬