こんにちはアイロンです。今日は若かりし頃のレオ(レオナルド・ディカプリオ)が出演した、スティーブン・スピルバーグ監督制作の 映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』レビューします
日本語で「捕まえてごらんなさい」という意味の映画らしく、ルパンVSとっつぁん、コナンVS怪盗キッドのような、熱血FBI捜査官VS天才詐欺師のバトルコメディがメインのお話です。
しかもまさかの実話を元にした作品らしく、内容自体はかなりぶっ飛んでいますが1人の男の人生をギュッと詰め込んだ映画です🎞️
↓予告編です(アマプラでも見れますよ)
物語は高校生のフランク(レオナルドの方)が父親の脱税容疑で裕福な家庭から転落。さらに両親の離婚や別れを機に、家を出て金を稼ごうと小切手詐欺を思いつく。しかし、何の地位もない高校生相手に誰も信用する訳が無く失敗に終わる。その時たまたま通りかかったパイロットが社会から完全に信用されていることを知り、そこからパイロットや医師になりすまし巨額な小切手詐欺を行う天才詐欺師へと変貌する。
しかし、段々詐欺の規模が大きくなり、流石にFBIが黙っていられず画像右のおじさん捜査官のカールが捜査に乗り出す。この捜査官のカールと主人公のドタバタコメディ感が凄いアメリカンな感じでまた良かったです。ホーム・アローンとかルパン見てる時の感じに似てるかも。
※以下ネタバレを含みます
そんなこんなで華麗に逃げられては追っかけ、逃げられては追っかけを繰り返し、段々と 2人の間に妙な絆が産まれていきます。よく電話するシーンがあるのですが段々と微笑ましく見えるようになります☎️
本編で主人公が実はまだ未成年で家庭内の 不和もあり幼さが抜けない状態で家を出ており時折寂しさの中にいるのではないかと思える描写が見られます。詐欺で大金持ちとなり、あらゆる女性と関係を持って華やかな暮らしをしていたある日、医者と騙して就職した病院で看護師のブレンダと恋に落ち結婚します💒その時、ワタクシは主人公に対して、ブレンダは遊び相手で本命は、ブレンダ父の法律事務所に自分も所属することだと思っていたのですが、後々ブレンダを本気で愛していたとわかります。特に今まで妖艶で美人な人と遊んでいたのに、ブレンダは明るく純真そのもので、疑うということを知らない女性を愛してしまった。さらに家族仲も良く、自分も家族として過ごすうちに愛情でいっぱいな世界を夢を見てしまったのかなと….
その結果、本気で愛した女性に裏切られてしまい(これは仕方がなかった)追い詰められる要因となります。切ない
※以下ラスト辺りの大ネタバレ
ラストスパートで、カール捜査官が主人公を追い詰めて『外に警官が大量にいてお前を殺しにくるぞ!』と必死の説得をするシーンで、 あぁ詐欺師に対して嘘で投降させるのか….と主人公にも視聴者にも思わせて実は真実を話していたシーン、正義を貫くカールがとってもカッコよく、第二の父親的存在だったと実感するシーンにジーンときました。だからこそ、その後にとあることを主人公に対して伝えてなかったことが、積み上げてた信頼をガラガラと壊れてしまってもう見てるこっちもかなりショックでもここで心折れず最後まで見て欲しい
映画自体の総評としては7/10点くらい。過去と現在シーンが色々入れ替わるので今なんのシーンだ?と混乱することはありましたが最後まで見るとなんとか分かるようになります。コメディとしてはシュールなおもしろさがありました。
ただ、個人的には切ない作品だなと思いました。主人公が次はどうするのかなというワクワク感と時折見せる年相応の幼さと愛を求める姿や認めてほしい気持ちが伝わってきてラストシーンは特にじんわりときましたね。主人公の お父さんも芯が一本通った超渋かっこいい親父さんでお父さんと主人公の関係性もグッときましたね。