こんにちは。地球箱です

猫を飼っている全ての皆様へ
完全室内飼いのお願いです


飼育のルールは色々あるわけですが

動物の愛護及び管理に関する法律では
現在、室内飼育が「推奨」されています
理由は

※猫の生命の安全
 交通事故死の防止
 猫同士のケンカや野生動物による死傷の防止
 寄生虫・感染症の罹患による死傷の防止

※猫の飼育方法による近隣トラブルの防止

というところだと思います

にゃん福゜では、譲渡の条件のひとつに
完全室内飼いができる
を挙げています
なぜなら
猫の屋外での死傷率が高いからです
猫たちに、万が一でも外で死傷して欲しくないからです

お外に出してあげると楽しそうに見えるかもしれませんが
それを死傷するリスクと天秤にかけて考えたことはあるでしょうか?
万が一死ぬかもしれないと思いながら、

知りながら、

それでもまぁいっか

などと思ってお外に出しているのでしょうか?

 

今までで、にゃん福゜のまん前で交通事故死していたのら猫は2匹もいます

野生動物も鳩も交通事故死します

昔は家外飼いが普通だった。大丈夫だったと思っている方も多いですが

車の交通量は昔より確実に多いので、今はもう大丈夫ではなくなっています

うちのこは賢いから大丈夫

リードつけているから大丈夫

うちの庭だから大丈夫

ちょっとの時間だから大丈夫

と思っている方もいらっしゃると思いますが

断言しますけど
明日も大丈夫である確証は 全く無い のです

今まで大丈夫だったのは
猫が驚くような何か等がおきなかったからです

猫という、単独で狩りを行う捕食動物は
自分だけが頼りなので、怪我をしないよう、おなか減らさないよう、
常に体力知力を温存して暮らす傾向にあるので
何事もなければ、本気出さないで暮らします

庭から遠くに行かないのは
平和に幸せに暮らせるところからあまり遠くに行きたくないと思っているからです

何事かあったときには全力で行動します
普段、一心不乱におもちゃ遊びをしている時よりもずっと
全力の猫の身体能力はすごいものです

賢いからこそ、驚いた時などに危険から身を隠して見つからなくなります
驚いたら、網戸などは一瞬で引き裂くことが出来ます

リードつきの首輪もハーネスでも後ろ向きになって引っ張って簡単に抜けます
ちょっと器用な猫なら、パニックにならなくても普通にやります
きつく締めれば抜けないかもしれませんが、首が絞まるかもしれません

庭の壁が2mくらいあってツルッツルの素材なら登れないかもしれませんが、
ちょっと踏み台にするものが近くに1段あれば2m位は飛べます

目を離すには、1秒でも長いかもしれません
何より本気出した時の猫を捕まえられる手立てが、

準備をしていない人間にはありません

 

猫は普段、人間に対しても結構手加減して接してくれているものです



完全に室内飼育でも、遊んであげたり、猫タワーを設置してあげたりして
楽しみを与えてあげる術はいくつもあります
ましてや、野良生活をしたことの無い猫達なら、人間がわざわざ教えることがなければ、危険のあるお外のことなど知らないままでいることができるのに
なぜ、お外に出したいと思うのか

 

ノミダニは普通に草むらにたくさんいる虫だし

ノミダニ付いたら本当に面倒だし、マダニは人間にも移る死亡する恐れのある感染症も媒介します

ワクチンなしだとほぼ死亡するような感染症も、身近に普通に存在し、無機物に付着したまま何年も存在し、目に見えません

なぜ、わざわざお外に連れ出したいと思うのか


がんばって、TNRをして、お外で暮らす猫を減らしたいと思うのは
お外で暮らす猫の平均寿命がとても低いからです
感染症や寄生虫、栄養・食事の不足、常に危険を警戒していなければいけないストレス・精神の消耗、虐待、野生動物による捕食、交通事故死などが平均寿命をどんどん下げていきます

迷子の家猫だけでなく野良猫でも交通事故死は非常に多いです

野生動物だって、生息地域の道路沿いに看板がたくさん立つほどに事故死しているのですから

車による事故死は珍しくないどころか頻繁にあるような状態だと思います・・・

身体能力の高い猫でも
車と言う、突進してくる巨大な鉄の塊には到底敵わないのです

 

 

網戸の破けていたところから出ていってしまった・・・という

不注意での脱走も、

もう、取り返しがつかないことですが

 

完全室内飼いでお散歩もNGという譲渡条件を

確認して署名捺印してもらってからの譲渡なのに、

人間の判断で、お外に出していて。

一度失ってしまった足はもう生えてこない。

この子が幸せになれるようにと、手から手へ渡ってにゃん福゜へきて、普通に幸せになってくれると思っていたのに。

なんで?

 

完全室内飼いでお散歩もNGという譲渡条件を

確認して署名捺印してもらってからの譲渡なのに、

人間の判断で、お外に出していて。

一度でも死んでしまったら、もう戻ってこないのに。

目も開いたばかりの赤ちゃん猫が、普通に幸せに生き延びてお家の子になってくれるのを願って

ミルクボランティアさんが2時間おきに授乳して育ててくださったのに。

なんで?

 

 

ほんとうになぜ、わざわざお外に出したいと思うのか

自分は大丈夫と思うのか

私には不思議でなりません

 

にゃん福゜が、猫にイジワルでお外に出さないようにって譲渡条件付けてると思ってます?

 

ただ、とにかく、なんとしても、寿命で、できれば老衰で死ぬまで、平穏無事にのんびり生きててほしいからなんです

 

猫を飼っている全ての皆様へ
完全室内飼いを、どうかお願いします

 

にゃん福゜では、譲渡条件を納得して守ってくださる方に、猫を譲渡しています

猫が安全に長生きできるようにするためだけに、譲渡条件のすべてを作成しています

 

里親希望者さんにイジワルしようとしているわけではありません

条件が厳しいのは、保護猫をたくさん抱える要因にもなり、保護団体にとっていいことなわけではありません

万物見通せるわけでもない普通の人間が、

猫が幸せに、安全に、長生きできるような環境を

長い知り合いでもない人をどうやって見極めたらいいのかと

問題が起こった部分を試行錯誤していった結果が、

どんどん厳しくなっていく譲渡条件になっていくのです
 

何かあるたびに

これを守ってもらえたら、

また路頭に迷わずにいられるだろう

車にはねられることはないだろう

長生きできるだろう

そう考えて、

どんどん、追加されていくのです・・・
 

どうか、万全に、家族になった猫の命を守ってほしいのです

 


へい死動物のデータをネット上で探したのですが日野市は見つからず
以前見た覚えのある近くの市のデータも見つからず・・・環境省も見つからず・・・
見つかったのは大阪市のオープンデータだけだったのですが

 

 

これによると、大阪市の、
令和1年度の道路上のへい死動物の猫の数は
6724だそうです

多すぎませんかね・・・

本当にこの数字の読み方はこれでいいのかしら・・・

でも同じ表で犬は毎月一桁数を超えることはありません・・・
室内飼育が増え、ノラネコも減り、へい死で回収される数が年々減っていって、まだこの数です
死因はわかりませんが、7月辺りの死亡数が跳ね上がっているのは子猫の数だと思います
「万が一」逸走させてしまったら、家族がこの数に加わる確率は恐ろしく高いのです





地球箱でした
文章ばっかり、長くなってしまってすみませんm(__)m